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2020年3月18日のブックマーク (6件)

  • Give democracy a chance - 内田樹の研究室

    毎日新聞に安倍政権の質についてのインタビューを受けた。ブログにロングヴァージョンを公開しておく。 安倍晋三首相の、戦後日自民党政治の中でも極めて特異な政治手法が、この「桜を見る会」で可視化されまたと思います。 自民党が長期にわたって与党でいられたのはイデオロギー政党であるよりは、広範な国民の欲求を受け入れる国民政党を目指してきたからです。自民党の調整型政治の根底にあったのは「国民同士が敵対するような事態は何としても避けなければならない」という信念でした。国民は統合されていなければならない。国論が二分されるような状況が長く続くと、国力は衰微するという常識はひろく共有されていたと思います。 戦後日で国論の分裂が際立ったのは、1960年の日米安全保障条約改定の時です。当時は安倍首相の祖父・岸信介が首相でした。でも、これは戦後史上、例外的な事態だったと思います。ですから、その後に登場した池

    yhara
    yhara 2020/03/18
    “まことに迫力がない。でも、デモクラシーが生き延びるためには、「デモクラシーなんか要らない」という人たちとも手を携えてゆくしかないんです。”
  • 【特集】 「ストVのプレイ障壁を取り払いたい」。プロゲーマーのカワノ氏がプロシーンにキーボードで挑戦

    【特集】 「ストVのプレイ障壁を取り払いたい」。プロゲーマーのカワノ氏がプロシーンにキーボードで挑戦
  • 「サル化する世界」についてのインタビュー - 内田樹の研究室

    「サル化する世界」(文藝春秋)が発売5日で重版となった。累計2万部。ずいぶん勢いがある。 きっと養老先生の『バカの壁』と同じで、タイトルのインパクトが大きいのだと思う。 「なんだか知らないけれど、最近、『そういう感じ』がしてたんだよな・・・」と思っている人が、自分がぼんやり感じていることをもう少し体系的に論じているものを読みたいということはあるから。 というわけである新聞からインタビューの申し入れがあった。メールでのQ&Aの方が面倒がなくてよいですと言ったら、質問票を送ってきたので、さらさらと書いて返送した。 1)書を上梓しようと思われた動機・きっかけを教えて下さい。 素材の多くはブログ記事と他の媒体にすでに発表したものです。文藝春秋の山浩貴さんがその素材を「料理」して作ってくれたですので、僕の側に積極的な「動機」があったわけではありません。ただ、山さんがを作ろうと思ったきっかけ

    yhara
    yhara 2020/03/18
    “ただ、かつては父権制秩序が男性に「大人のようなふりをする」ことを制度的に強いてきたけれど、今はもうそのような強制がなくなった。だから、幼児性がずるずると露出してきたのだと思います。”
  • 『サル化する世界』についてのインタビュー - 内田樹の研究室

    いくつかのメディアから新刊『サル化する世界』についてのインタビューがあったので、まとめて再録。 「サル化する世界」というタイトルに込めた思いを教えてください。 「サル化」とは、「朝三暮四」に出て来るサルのように、現在の自分と未来の自分の間に自己同一性を保持できない病態のことです。 もともとヒトは時間意識をゆっくりと拡大することで、他の霊長類から分かれて進化を遂げて来ました。そして、今からおよそ2500年くらい前に、四大文明の発祥地で「世界の起源」と「世界の終わり」という概念を持つところまでたどりつきました。広々とした時間意を持つことができた。そのおかげで人類は宗教を持つことができたし、歴史や物語を持つこともできました。 中国の春秋戦国時代に「矛盾」「守株待兎」「刻舟求剣」「鼓腹撃壌」といった「時間が経過しても自己は同一的である。自己は同一のつもりでも時間は流れる」ということがうまく理解でき

    yhara
    yhara 2020/03/18
    “農業の場合でしたら、人間は植物的な時間に準拠して暮らしていました。農夫は種子をまいている自分と、風水害や病虫害を防いで働いている自分と、収穫している自分が同一の自己であるという確信がないと日々の苦役
  • 「打って一丸」の危うさ - 内田樹の研究室

    ある媒体のロングインタビューの中で「打って一丸となる」ことの危うさについて語った。日人が「打って一丸」となるとだいたいろくなことはないのである。では、国難的状況でわれわれはどうしたらいいのか。 ──内田さんの『生きづらさについて考える』を読んでいて目から鱗だったのは、政権与党側が、わざとまともに質問に答えなかったり、ヤジを飛ばしたり強行採決したりして、もはや議会制民主主義が機能していないという印象を与えることで、計画的に投票率を下げている、という分析でした。 立法府に対する信頼を掘り崩してゆくことが自民党の長期的な狙いで、それは成功しています。国会審議は無意味な政治ショーに過ぎない、国会議員というのは知性においても徳性においても優れた人間ではないというイメージを広めてゆけば、有権者は選挙に関心を失います。投票率が下がれば、今の選挙制度では、組織票を持っている政党が勝ち続ける。 安倍政権は

    yhara
    yhara 2020/03/18
    “「自分たちの意志が国政に反映されている」と感じる30%と「何を訴えても国政には反映されない」と感じる70%に有権者を二分すれば、30%が選挙では勝ち続ける。そういう仕掛けです。”
  • 『人口減社会の未来学』から - 内田樹の研究室

    ちょうど2年前に『人口減社会の未来学』という編著書を出した(文藝春秋、2018年)。寄稿者は常連の平川克美、小田嶋隆のほかに、池田清彦、平田オリザ、ブレイディみかこ、姜尚中、藻谷浩介ら錚々たる論客。私が序論を書いた。 この文中の「人口減」を「コロナウィルス禍」と書き換えても、ほとんどそのまま使えるということに気がついた。そのつもりで読んで頂きたい。 人口減社会の未来を予測する書物は、書を含めて、これからいくつも出版されると思います。このような国民的な問題については、できるだけ多くの書き手によって、できるだけ多くの知見が示されるべきだと思います。未来はつねに霧の中です。霧の先にどういう風景が広がっているかについては、確定的なことを言える人は一人もいません。ですから、論者の数だけ未来像が語られることになる。この場合、予測される未来像が違えば違うほど、僕たちが書き出さねばならない「心の準備」の

    yhara
    yhara 2020/03/18
    “けれども、この場合に気をつけなければいけないのは、日本社会では「最悪の事態を想定して、その対処法を考える」という態度そのものが「悲観的なふるまい」に類別されるということです。”