中国は、昨年6月25日に中国国家測量地理情報局が認可した南シナ海の9割ほどを大きく取り囲む新しい地図を発表したことで、南シナ海の領有権を争うフィリピンやベトナムなどの間に摩擦が生じていることが日本でも報道された。 中国で発売している世界地図はどうなっているのかを2015年最新版の地図を入手して検証してみたい。 地図は、大型書店等で手に入れることができる。今回、購入したのは、中国地図出版社発行(2015年1月改訂版)で価格は18元(約350円)。同社は国家測絵局に属する地図出版社であり、サイトには「我が国唯一のナンバーワンの地図会社」と謳っているだけに、「中国の地図」の代表として扱うのに異論はあるまい。 まず、日本として気になる尖閣諸島を見てみると、釣魚島の島名とともに中国領土として国境線が引かれている。地名や国名が記載された大小いずれの地図にも釣魚島の表記が見られる徹底ぶりだ。 ⇒【画像】
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