8日深夜、札幌市中央区ススキノの雑居ビルから出火があり、鉄骨5階建てのビルが全焼する火災があった。火災は2時間後に鎮火。はしご車の入れない細い路地裏にある現場で、命を救ったのはビルに隣接するドラッグストアが販売するポテトチップスだった。 札幌市消防本部によると、火災の通報があったのは8日深夜1時48分。「ビルの3階付近から黒い煙のようなものが出ている」との知らせを受けた中央消防署が現場のススキノに駆けつけた。 消防署員が到着した段階で、炎はすでにビル全体にまで延焼。ビル内には約30人が取り残されていたが、現場が歓楽街の雑居ビルということもあり、救助用のはしご車が入り込めず、救命活動は難航するかと思われた。 同署ではまもなく、はしご車による救助は不可能と判断。また救命マットを用意する時間もないと考えたため、ビルの向かいにあるドラッグストアの倉庫からカルビーのポテトチップスを運び込み、マット代