米国で、レーザーポインターなどが航空機に向けられる事件が相次いでいる。レーザー光線がパイロットの目に入れば一時的に見えなくなり、大事故にもつながる可能性があるだけに、連邦捜査局(FBI)などは事態を重視し、新たな防止策に乗り出す。 FBIによると、昨年には航空機に対するレーザー照射が、報告されただけで3960件あった。2005年の311件と比べて10倍以上で、平均すると1日に10件を超える。大きな事故は起きていないが、連邦航空局(FAA)によると、レーザー光線が目に入ったパイロットが医師による手当てを必要とした例は少なくとも35件ある。 米国で航空機にレーザーを向けるのは法律違反。ただ、多くの場合はいたずら目的とみられ、容疑者が逮捕されても危険性や違法性を認識していないという。このため、FBIは若者らを対象にした啓発プログラムを実施するほか、4月半ばまでは容疑者の逮捕につながる情報提供に対
