ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (13)

  • 日本の破局的な少子化と、急ぎ過ぎた近代化 - シロクマの屑籠

    今の20歳が40歳の半分しかいないって当にいい話だと思う。戦争でもあったのかな?— 🦀カニカニカーニバル🦀 (@yu1096) 2018年11月7日 たぶん、このツイートはブラックジョークのつもりで書かれたものだろうが、私には冗談にみえなかった。 「今の20歳は40歳の半分しかいない。戦争でもあったのかな?」というツイート、ジョークのつもりかもだけど、これ、実際戦争に匹敵するようなカタストロフィがあったのに気付いている人があまりいない、ってグロい状況を反映しているなぁ、と思った。— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) 2018年11月8日 乳児死亡率の低下によって起こる第一の少子化は、それほどカタストロフではないし、アメリカやヨーロッパのベビーブームが証明しているように劇的少子化とも限らない。しかし、東アジア諸国などで今起こっているような第二の少子化

    日本の破局的な少子化と、急ぎ過ぎた近代化 - シロクマの屑籠
  • 「養分」「情弱」が正当化される社会とは、一体何なのか - シロクマの屑籠

    ※この文章にはヤマもオチもイミもありません。まとまりのある文章をお望みでしたら、回れ右です。 FGOに400万課金した女が思うこと 課金してるやつには何を言っても無駄 クリスマスイブ~今日にかけて、はてな匿名ダイアリーに、ソーシャルゲームに大金をつぎ込んでしまった話が相次いで投稿された。ひどい課金もあったもんだねぇ……と思いつつも、お天道様はそれでも課金を許しているじゃないか、それに、位置情報ゲームのために何十万円何百万円つぎ込む人や、ホストクラブやキャバクラに蕩尽する人だって似たようなものじゃないか、などとぼんやりと考えているうちに日経平均がどんどん下がっていった。 そんな折、ふとtwitterを眺めていたら「養分」という言葉が目に飛び込んできた。 コントロールが出来ている範囲のプレイヤーとのみ関係を持ちたいが、ゲームシーン自体が養分が居ないと保たない構造であり、養分との接触が不可避にな

    「養分」「情弱」が正当化される社会とは、一体何なのか - シロクマの屑籠
  • 「一生アニメを観ていれば幸せ」は簡単じゃない。 - シロクマの屑籠

    図説オタクのリアル―統計からみる毒男の人生設計 作者: 安田誠,人生再建研究所出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2011/03/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 94回この商品を含むブログ (3件) を見る 目覚めの瞬間に、ふだん意識していない考えが浮かび上がってくることがある。 こないだ、うたた寝から目が覚めた時に「思春期の男女がビチビチと動き回るアニメを40代になっても観ている自分自身」を直視させられた。 10~20代の頃は、思春期然としたアニメを眺めることになんの疑問も無かった。アニメを観るのはとても自然なことで、そこに登場する同世代~少し年下のキャラクター達は近しい存在だった。感情移入することも嫉妬することも、ときめくことすらできた。 40代になった今は、たぶん、そうではない。 アニメに登場する思春期のキャラクター達を、私はもっと遠い存在として眺めている。

    「一生アニメを観ていれば幸せ」は簡単じゃない。 - シロクマの屑籠
    yk_uminami
    yk_uminami 2018/11/15
    これはホントに「そう」なんだけど、一方で年の功ゆえの楽しみ方も出てきた感ある。そして実父を見れば定年を前にしてハイキュー楽しんでたから老いても人それぞれ。
  • 『鉄血のオルフェンズ』は傑作になり損なった意欲作、と思いました - シロクマの屑籠

    orangestar.hatenadiary.jp orangestar.hatenadiary.jp さすが。ぞくぞくする感想でした。 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を視聴した人の多くは、多かれ少なかれ、id:orangestarさんに近い感想も抱いたのではないかと思います。でも、ここまで言語化できる人はめったにいないんじゃないでしょうか。 「マクギリスは、秩序を知らないから、秩序と暴力の関係を読み損なった」とは、まったくそのとおりだと思います。なるほど、そういう風に言語化できるわけですか。 私は『鉄血のオルフェンズ』の感想をまとめようか迷っていましたが(今、いろいろ忙しい)、触発されて、自分の『鉄血のオルフェンズ』観を書き残したくなってしまいました。、時間が許す範囲で、orangestarさんへの私信として並べてみます。 素晴らしい骨格のストーリーと、肉付きが貧弱だった終盤の

    『鉄血のオルフェンズ』は傑作になり損なった意欲作、と思いました - シロクマの屑籠
  • エアリプライの危険性と対策 - シロクマの屑籠

    昨日、id:a-parkさんと「ネットリテラシーの怖い話をするオフ会」を開催した。こういう記事を書いている御仁だけあって、ネットリテラシーに対する鋭い意識、ネットアカウントの脈拍を感知しプロファイルする能力の高さは凄かった。機会があったら、また連絡会などやりたいと思う。 さて、その席上で、twitterでよく見かけるエアリプライの話が盛り上がった。エアリプライとは、【@相手のアカウント名】の通常リプライではなく、誰に言及しているのかを指定していないけれども、特定の誰か、または複数名と双方向的なコミュニケーションを意図したリアクションを打ち込むことだ。空中リプライとも呼ばれる。 このエアリプライ、かなりの頻度で見かけるのに、その功罪、リスクとベネフィットについてネット上でまとまった文章を見たことがない。そこで、エアリプライの危険性と対策について書き綴ってみることにした。 1.エアリプライはハ

    エアリプライの危険性と対策 - シロクマの屑籠
  • 間違いない。エヴァだ――『ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q』(ネタバレ) - シロクマの屑籠

    劇場版 「新世紀エヴァンゲリオン」主題歌 魂のルフラン アーティスト: 高橋洋子/LOREN & MASH,高橋洋子,LOREN & MASH出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2006/05/24メディア: CD購入: 2人 クリック: 101回この商品を含むブログ (41件) を見る 庵野監督が、やりやがった! やばいものを観てきた。 【警告!】この文章には『新劇場版ヱヴァンゲリオン:Q』のネタバレを含んでいます。これから観ようと思っている人は、読むと危険です。ブラウザを閉じて下さい。 「ああ、これだ!俺の知っている、あの『新世紀エヴァンゲリオン』だ!」と感じた。娯楽作品としての完成度からすれば、これより優れたアニメは他にもあるだろう。説明不足や、音響上の難点もあったように感じた。しかし、これはエヴァンゲリオンだった。間違いなくエヴァンゲリオンだった。「どうせ、娯楽作品なんでし

    間違いない。エヴァだ――『ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q』(ネタバレ) - シロクマの屑籠
    yk_uminami
    yk_uminami 2012/11/18
    成長というより視点の俯瞰化で旧劇を語り直してるように思うんだけどまだ上手く言葉にならない。
  • 私が不登校から精神科医になるまで - シロクマの屑籠

    今でこそ私は、精神科医という、他人の社会適応やメンタルヘルスを気にする仕事に就いているが、かつては自分自身の社会適応やメンタルヘルスにこそ問題があり、学校生活から落伍していた。いや、当は今でも自分自身の社会適応に問題はあるだろうし、だからこそ人間の社会適応を学び、実践することに拘っているのだろう。 1.私はもともと古い地域社会の出身で、そのコミュニティのなかでは概ね上手くやっていた。私は我の強い、そのくせコミュニケーションの機敏に疎い子どもだったと思う。しかし地域の年長者達はそんな私の取り扱い方をよく心得ていて、私のほうも彼らを慕っていたので、コミュニケーションに困ったことはあまり無かったと思う。私は小学校に行くのを楽しみにしているような子どもだった。 しかし幸せは長く続かなかった。中学校に入り、地域社会の外側の生徒にまみえるようになると、私は年長者の保護を失った。“よく知らない同級生と

    私が不登校から精神科医になるまで - シロクマの屑籠
    yk_uminami
    yk_uminami 2012/10/20
    素敵。エミュレータ使えるようになる、為には一度、OS違うから仕方ないよね、と受け入れる事が必要な気がする。でもエミュレータ使うの疲れる。んで同じOS同志がやっぱり楽しい。
  • 「おひとりさま」というトレンドの終わり - シロクマの屑籠

    夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術 作者: 花輪陽子出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/06/16メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 394回この商品を含むブログ (23件) を見る 上記のを読んでみて、ああ、「おひとりさま」の時代はもう終わるんだなと改めて感じた。少なくともトレンドではあり得ないんだろうな、と。 そもそも、人生を独りでやっていこうというスタイルが無理すぎる。たぶん、ファイナルファンタジー11のようなネットゲームをソロプレイでやるより厳しかろう。「おひとりさま」で生きていくということ=“家事も金銭も情緒もスタンドアロンにやっていく”って事なのだから。色々しんどかったり非効率的になったりするのは避けられない。 ごく最近まで、ホモ・サピエンスは独りで生きるのが著しく困難だった。狩猟採集社

    「おひとりさま」というトレンドの終わり - シロクマの屑籠
  • 自己愛充足のためのネットツール比較――twitterを中心に - シロクマの屑籠

    ちょっと昔、「日のインターネットは残念」と言った人もいましたが、日のネットユーザーの過半数が、その場その場で自己愛を充たすためのツールとしてネットを活用しているというのは事実でしょう。ブログやMixiやtwitterなども、知的討論のためのツールではなく、他人から褒めて貰いたい・飢えた自意識を充たしたい・たくさんの人から注目されたい…そういった願望充足のためのツールとして普及してきた面が大きいようにみえます。 では、自己愛を充たすためのツールとしてのブログやtwitterの使い勝手はどうなのか?反応や注目を得るための難易度が高いのはどのツールなのか?長所や短所はどんな具合なのか?このエントリでは、自己愛の充たしやすさという視点から、既存のインターネットツール幾つかを比べてみようと思います。 比較表――twitterからウェブサイトまで いきなりですが、まとめたのが以下の表です。ネットツ

    自己愛充足のためのネットツール比較――twitterを中心に - シロクマの屑籠
  • 俺は、真希波マリの涙目がみたくてしようがないんだ(ネタバレ含む) - シロクマの屑籠

    ※この文章は、ヱヴァ新劇場版ネタバレを含みます。『ヱヴァンゲリオン破』をご覧になっていない人は、読まないほうが良いと思います。 真希波 マリ イラストリアス。 新劇場版ヱヴァで登場してきた眼鏡娘である。 リメイクされたとはいえ、1990年代のテイストを漂わせた登場人物ばかりのエヴァのなかで、この娘だけは完全に21世紀的な容貌を与えられ、スクリーンのなかで異彩を放っている。 細い眼鏡、丈の短いチェックのスカート。「自分は大人を利用している」と言ってみたり、自分自身のリスクや危険を顧みずに戦闘や状況を楽しんでいるさまは、2000年代のスマートなキャラクター造形としていかにもありそうなものだと思う。もちろん彼女は、“正義”や“平和”に衝き動かされて血をたぎらせるような、“古き良き時代の熱血系”ではない。昭和歌謡を口ずさむ姿も、昭和時代そのもののテイストというよりは、“昭和歌謡を歌う平成っ子”を連

    俺は、真希波マリの涙目がみたくてしようがないんだ(ネタバレ含む) - シロクマの屑籠
  • 「彼女がいない」より、「惚れない」ことのほうが深刻なのでは? - シロクマの屑籠(汎適所属)

    彼女がいる人に質問です。 彼女が欲しいです。 彼女が欲しいが、… - 人力検索はてな “彼女が欲しい”、かぁ。 問いの立て方が、今風だなと思う。○○ちゃんと付き合いたいとか、××さんと一緒に夕べたい、とかじゃなくて、“彼女が欲しい”。「○○さんにアプローチする方法を教えて欲しい」や「好きな女の子とお喋りするノウハウを教えて欲しい」という問いをみると、ああ、この質問者は誰かに恋してるんだな、と思うんだけど、「彼女欲しい」と「俺モテない」という独白からは、コミュニケートしたい・交際したい対象としての異性の影はあまり浮かび上がってこない。渇愛の念は強く感じられるにしても。 この問いに対しては、はてなブックマーク側にも細々としたアドバイスや返答が書かれているわけだが、そんなものより遥かにクリティカルな条件は、 1.「誰かを好きになること」 2.「その誰かに対して、(たとえ不出来不完全とはいえ

    「彼女がいない」より、「惚れない」ことのほうが深刻なのでは? - シロクマの屑籠(汎適所属)
  • 感情をこき使って摩耗する現代人(感情炭坑労働・情報公害、とでも喩えたくなるような) - シロクマの屑籠

    世界史の資料集を眺めていると、イギリスで第二次産業がいよいよ発展しはじめた頃の挿絵として「炭坑で働く子ども」の絵が出てくる。四つんばいになって、真っ黒になった子どもが石炭トロッコを牽いている絵だ。過剰な肉体労働と過小な栄養補給や休息、そして劣悪な環境の故に、彼らは早くにして命を落としたという。あと、日の紡績工場の女工さんの話とか。『ああ野麦峠』などが有名だ。現代の私達は「これはひどい」と思いながら第二次産業で酷使・搾取される人達を眺めやる。 翻って第三次産業がいよいよ発展してきている現代。 ここまで書けば勘の良い人は気付くだろうが、かつて第二次産業において起こっていたことに類似した現象が、より広くより深く第三次産業において起こってきているんじゃないか、と私は思ってしまうわけだ。そしてこの場合、酷使されて壊れるのは肉体ではなく、(情動・メンタル・情報処理なども含めた)中枢神経のほうだ。 肉

    感情をこき使って摩耗する現代人(感情炭坑労働・情報公害、とでも喩えたくなるような) - シロクマの屑籠
  • いじめる側のメリットが大きくコストが少ない限り、いじめ発生は不可避だろう - シロクマの屑籠

    いじめについて色々な事がネットで書かれているのをみると、「誰が悪い奴か」「不可避なことか否か」「いじめられた側/いじめる側はどうすべきか」について書かれているものが多い。また、いじめの多発する現状を異常事態と騒ぐ人も多いようだ。しかし、「いじめの機能を解剖」してみようとか「いじめを通していじめる側が獲得するメリット/コスト」について書かれたテキストは数があまり多くない。 確かにいじめは憂うべき事態なのは分かるけど、ここまで全国津々浦々の中学校に蔓延している以上、いじめを非機能的異常現象として捉えることはもはや適切ではないだろう。私が中学生だった十数年前以来、いじめの構造はほぼ一貫して思春期前期〜中期の学校に存在していたと思う*1。現代の思春期の子にとって、実はいじめは「機能的なもの」で「個人の適応を促進させるもの」で「抑止力が働かない限り必然的にエスカレートするもの」ではないだろうか?いじ

    いじめる側のメリットが大きくコストが少ない限り、いじめ発生は不可避だろう - シロクマの屑籠
  • 1