6月30日、調剤薬局チェーン大手のアインファーマシーズは、資生堂の傘下にあるアユーララボラトリーズの株式を取得し、8月に子会社化すると発表した。 アインは「アイン薬局」や「あさひ調剤薬局」などを展開し、日本最大の調剤薬局チェーンだ。また、全国に「Ainz&Tulpe」(アインズアンドトルペ)などのドラッグストア57店も出店している。今回の買収により、アユーラはアインの一部ドラッグストアでも取り扱われるようになる。これまでアユーラは、百貨店の化粧品売り場で販売されてきたが、それらは継続する方針だ。 業績が伸び悩んでいる資生堂にとって、今回の案件は2014年に社長になった魚谷雅彦氏による経営改革の一環となる。では、アインにとって、今回のM&A(買収・合併)はどのような意味を持つのか。 安売りでないドラッグストアを模索 アインの売上高1879億円(2015年4月期)のうち、ドラッグストア事業の規