ハッカー行為でFBIに捕まるという、激動の少年時代を過ごしたアンドリュー・フレーム。彼が創業したセキュリティアプリのシティズンは、米国民の安全を守るものとなるのだろうか。 アンドリュー・フレームは、スマホの機能に人間の基本的なニーズをもう1つ加えることができると考えている。それは、個人の安全だ。 長身でスリムなフレームは39歳。彼のスタートアップ「シティズン」は、ニューヨークのリトルイタリーにオフィスを構え、米国各地で起きるトラブルや犯罪に目を光らせている。 オフィスには何台ものワイドスクリーン・モニターが設置されていて、まるで航空管制室かウォール街のトレーディングルームのようだ。若いアナリストたちが、ヘッドフォンから聞こえる音声に耳を傾けつつ、ストリーミング形式のテキストチャットとマップ上の点滅を見つめ、アラートを発信する。 シティズン本社から約130km南にある都市フィラデルフィアで、