「故人の暗号資産が負債となり、遺族に襲いかかることはあるのか」、「自分が死んだ後、見られたくないデジタル遺品はどうすればよいのか」──。 パソコン・スマートフォンなどのデジタルデバイスには、多くの個人情報が記録されている。この情報の持ち主が死亡し、遺品となった情報を「デジタル遺品」という。そして、デジタル遺品に対する死後の取り扱いについて考える活動を「デジタル終活」という。 葬儀社スタッフ、編集プロダクション勤務を経て、2010年からデジタル遺品や故人のサイト・SNSなどの取材を本格化したフリー記者の古田雄介氏。著書に『故人サイト』(社会評論社)や『スマホの中身も「遺品」です』(中央公論新社)などがあり、日本の「デジタル遺品、デジタル終活」研究の第一人者である。 自分や家族が、デジタル遺品に関して抱えうるトラブルにはどんなことがあるのか。また、それらを防ぐにはどうすれば良いのか。デジタル終