「もっと幸せな先生を増やしたい」と、学校での働き方の見直しを支援する専門家がいる。先生の幸せ研究所の澤田真由美氏だ。小学校教師の経験を生かし、現場の教師が「やりたい教育ができる」環境づくりを支援する。澤田氏は、教師の状況を「カラカラ先生」「お疲れ先生」「仕事どっぷり先生」「幸せ先生」の四つに分析。仕事も私生活も満たされた「幸せ先生」を増やすには、どんな変化が必要なのか。澤田氏が支援する「教育の質を上げる働き方の見直し」と今後のビジョンに迫る。 ■保護者は教師の働き方を知らない――働き方を見直すときに、意外に議論されていないのが保護者の存在だと思います。澤田さんは保護者の関係についてどうお考えですか。まず言えることは、保護者は教師の働き方を知りません。だから第一段階はまず知ってもらうことです。実際に保護者向けに「学校の応援者になろう」という講演することがありますが、先生が忙しすぎて授業準備が