【AFP=時事】過体重や肥満の中年の人々の脳では、老化が加速している兆候が示されているとの研究結果が4日、発表された。 医学的に過体重とされる人の脳では、大脳白質(脳の異なる部位間の情報伝達を可能にする結合組織)の各測定値が、やせた人に比べて著しく低いことを研究チームは発見した。 米専門誌「加齢神経生物学(Neurobiology of Aging)」に掲載された論文によれば、研究結果から判断すると、40歳の過体重の人の脳は、老化が10年進んでいると考えられるという。また、この10年の格差は、過体重や肥満の人々が年を取り、長い時間を経ても残り続ける。 論文の筆頭執筆者で、英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)精神医学部の科学者のリサ・ローナン(Lisa Ronan)氏はAFPの取材に「脳の大きさは、老化が進むにつれて自然に小さくなる」と説明。その上で、標
厚生労働省の「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」の作業部会は26日、腹囲が一定の基準以上で、生活習慣病の発症リスクが高いと考えられる人を対象に生活習慣を見直すよう支援する「特定保健指導」を受けた人に、血糖や血圧などの検査値の改善効果が3年間続いていたとする調査結果を公表した。「電子レセプト情報・特定健診等情報データベース」(NDB)を活用した全国的な調査で、特定保健指導の経年的な効果が検証されたのは初めて。【佐藤貴彦】 作業部会は、メタボリックシンドロームに着目した検査項目が設けられ、特定保健指導が必要な人の選定に用いられる「特定健診」と、特定保健指導の効果の検証を2013年3月から進めてきた。 今回の調査では、特定健診と特定保健指導がスタートした08年度に特定保健指導の対象となった人のうち、同年度に特定保健指導のメニューを最後まで受けた人を「参加者」、08年度から11年度ま
企業の健康保険組合が財政難にあえいでいる。要因は、2008年度の後期高齢者医療制度発足時より1.5兆円増えた高齢者医療費の分担金だ。そうした状況で厚生労働省は、大企業健保にさらに負担を求めようとしている。より懐が苦しい市町村の国民健康保険(国保)の立て直しを狙ったものだが、その場しのぎの感は否めない。【佐藤丈一、中島和哉】 【図解】国保救済で負担増も… 「(法定上限の)12%の保険料で予算が組めなくなったらどうすればいいのか」。東武百貨店などの健保、東武流通健保組合(8315人)の担当者は、危機感をこう言い表した。 同健保は14年度、年収に対する保険料率を0.3ポイント引き上げ、10.8%とした。中小企業の従業員や家族が入る全国健康保険協会(協会けんぽ、約3500万人)の10%(都道府県平均)を超えている。収入額の43.4%に達する高齢者医療費の分担金が重くのしかかる。 高齢化に伴い
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