「部屋の中のゾウ」(The elephant in the room)という言葉をご存じだろうか? 明らかに問題があるのにみんなが見て見ぬふりをしている事柄のことだ。どんな業界にもあったりするものだが、 ちょっとした対処で取り除くことのできる問題であることがままある。そうだとしたら、それを放っておくのはつまらないことだ。 一緒に子ども向けのプログラミングコンテストである全国小中学生プログラミング大会(今年は9月2日が〆切)を立ち上げたギリア株式会社の清水氏が、子どもがプログラミングで使うためのキーボードを作ったという。どんなキーボードか気になって御徒町にある同社に出かけて話を聞いてみることにした。 プログラミング教室で、コードを音読したときに間違いが少ないということが重要 ―― なぜキーボードを作ることになったんですか? 清水 ある教育研究家の方とのやりとりがキッカケなんですよ。その人は、