ネットワークが3次元空間に広がり、電子情報が視覚化されるサイバーパンクの世界は、映画やアニメならばおなじみのものだ。それを現実世界に“移植”したシステム「DAEDALUS」(ダイダロス)の様子を映した動画がYouTubeで人気を集めている。これは独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)が開発したサイバー攻撃の可視化システムである。 6月に開催されたINTEROPの会場で一際注目を浴びていたこの可視化システムであるが、実際のところ爆発的な反応を見せたのは海外だった。動画を紹介した掲示板には「攻殻機動隊がリアルな世界にやって来やがった!」「さすがに日本は10年先に行っているぜっ!」という賞賛のコメントが並ぶ。 この「DAEDALUS」を設計したのが同組織のネットワークセキュリティ研究所サイバーセキュリティ研究室室長の井上大介氏だ。このシステムはいったいどのようなものなのか、そもそもこんな大仰