文化庁は7月31日、「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」と題した資料を公開した。 同資料は生成AIに関するポイントのうち、著作権に関するものに限定し、AI開発者/AI提供者/AI利用者/業務外利用者(一般利用者)の立場ごとのチェックリストおよび、著作権の侵害があった際の対応方法について詳述されている。 その中に、「自身の作品に類似したAI生成物への対応」という項目がある(p.31)。つまり、自分の作品に似たAIイラスト等を見つけたときにどう対応するかというものだ。 著作権侵害は「類似性」と「依拠性」の2つの要素で判断 まず、人間の創作物と同様に、AI生成物でも著作権侵害にあたるかどうかは、「類似性」と「依拠性」の2つの要素から判断される。 類似性とは、AI生成物が既存の作品の「表現上の本質的な特徴を直接感得することができる」状態を指す。 重要なのはアイデアの類似ではなく、具体