筆者は首都圏の主要大学に通う学生のモバイル利用実態を過去6年にわたって調査してきたが、最新のデータ(2012年7月実施)ではすでに大学生の79.4%がスマートフォンを所持するに至っている。もはや学生生活にスマートフォンは欠かせないツールということなのだろう。こうした学生たちのケータイデビューは小学校高学年~中学校在学中にピークを迎えているが、このデビュー年齢も年々低年齢化してきている。そして昨今の量販店等のケータイ売り場はまさにスマートフォン一色となっており、子どもたちがケータイデビューを果たす際の最初の端末が「スマートフォン」ということももはや避けられない状況に来た。 一方で、いわば何でもできてしまうスマートフォンをいきなり子どもに持たせるのは危険と考える向きもある。筆者はケータイとスマートフォンの違いについて解説する機会が多いが、従来型のケータイはあくまで「電話が多機能化したもの」。通