NPO法人学校図書館実践活動研究会(SLPA)は1月8日、第2回子供の学び研修会をオンラインで開催。東京学芸大学教育学部・高橋純准教授は「豊かな学びと情報活用能力の育成」をテーマに講演した。 学校の実情に合わせてスタートを切る段階 GIGAスクール構想で情報端末が配備され、「情報活用能力をどう身に付ければ良いのか」「端末をどう活用させれば良いのか」と質問される機会が増えた。 答えは1つではない。地域差が大きく、その実情に合わせた活用はそれぞれであるからだ。うちの学校ではチャットは禁止している、情報端末を使用するタイミングは教員が決めている、という場合もあるだろう。自分の地域に合わせた活用をせざるを得ない、というのが今の段階だ。しかし、慣れるにつれて意識が変わり、活用も変わる。 石盤をノートとして使っていた1815年の出版物に「最近の子供たちは紙に頼りすぎです(中略)紙を使い切ってしまったら