市職員が生活保護「なめんな」のジャンパー 神奈川県小田原市の生活保護を担当する職員らが,ローマ字で「保護なめんな」と書いたエンブレムがプリントされ,背中には「不正受給をする者はクズだ」等といった内容の英文が記載されたジャンパーを着て,生活保護受給者の家庭を訪問するなどの職務に当たっていたことが分かり,問題となっています。 この問題は,行政の生活保護制度に対する認識の不足と,不正受給の実態に対する誤解が根底にあるものと考えます。 生活保護を利用することは憲法で保障された権利 生活保護制度は,憲法25条が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を,具体化するための制度です。 つまり生活保護は,国の国民への「施し」や「お情け」ではなく,生存権という憲法上保障された人権なのです。 その生活保護制度のルールを定めているのが,「生活保護法」です。 そして,法律では,「都道府県知事」「市町村長
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