“家庭教師”はAI――。そんな時代が、すぐそこまで来ているような気がする。 ChatGPTが公開されてから1年、生成AIは教育分野でも存在感が強まっている。 国がことし7月に発表した小中学校での生成AI活用に関する「暫定的なガイドライン」では、リスクに対応できる一部の学校で試験的に取り組み、今後の議論につなげるべきだとされているが、小学生から大学生までさまざまな学びの現場で自主的な活用が始まっている。生成AIがもたらす学びの革命とは。 (科学・文化部記者 絹川千晴)
息子の担任は板書をしない。 どうしても何か手書きする必要がある場合は、ペンタブのようなものを使う。書いたものは電子教材が映るスクリーンに表示される。 ICT一本槍の教員かというとそうでもない。 「できるだけメモはPCでとってください」とは言うものの、紙と鉛筆を使うことも認めている。 もっとも、ほとんどの児童は授業でノートパソコンを使っている。 支給品でも5万円で買わされた端末でもない。児童というか親兄弟の私物だ。 「古いPCでもお下がりでも良いです」、「キーボードと液晶とマウス(トラックパッド)がついているものにしてください」、「購入する場合は『新品で一番安いノーパソ』を買ってください」と、学期始めの保護者会でアナウンスがあった。 父兄(フェミニストすまん)からのクレームはなかった。 どの家にも旧式のノートPCくらいはあるのだろう。 それに新品を買っても3万円程度で済む。 塾代よりは安いし
教育に今、いちばん燃えている女性経営者がいる。ディー・エヌ・エーのファウンダー・取締役である南場智子氏だ。 1999年に創業してからソーシャルゲーム事業を中心に展開してきた同社。最近では遺伝子(DNA)解析キットを販売するなど、ゲーム以外の事業も展開している。南場氏自身、日本野球界初となる女性の球団オーナーに就任し、話題にもなった。 その同社が教育分野に参入し、昨年10月からは佐賀県武雄市の公立小学校で1年生を対象にプログラミング教育を行ってきた。その実証研究の発表は2月12日に行われたばかり。新しいことを矢継ぎ早に手掛けてきた南場氏が考える教育とは何か? なぜIT教育なのか? 日本の教育はどうあるべきか? 南場氏に話を聞いた。 なぜ南場さん自らIT教育なのか? ――南場さんが公立小学校、それも佐賀県武雄市でプログラミング教育に力を注いでおられるとは、知らない人も多いと思います。そもそも、
パネルディスカッションでは、現場で実際に情報を教えている立場から加藤氏が、「数学の先生と情報の先生は何が違うのか?」といった疑問を提示。情報で2進法を習う際、既に数学ではn進法を学習済みであるといった例などを挙げつつ、情報科の教師として、「情報」でしかできない問題解決法があるといったことを示すことが重要だと述べた。例えばモデル化とシミュレーションを挙げ、「画期的な新製品の普及」や「限られた領域での生物の繁殖」を示す「S字型成長」のグラフを示した。数学というツールで処理できないもの、モデル化が容易なもの、プログラミングによりシミュレーション可能なもの、といった「情報教材」の提供を情報処理学会に期待していると語った(写真2)。
まさに惨状である。佐賀県教育委員会が、県立高校の新入生全員にパソコン購入を義務付けたあげく、使用開始から1年でデジタル教科書を削除(アンインストール)するよう指示していた問題をめぐり、辞書や地図、問題集など他の副教材についても、いったんアンインストールを行うよう指導していたことが明らかとなった。 5万円を負担して買った授業用パソコンから、教科書も副教材も削除させられるという理不尽。生徒は春休み期間中、パソコンを使った復習や予習ができない。 削除は教書書だけではなかった 先週、「先進的ICT利活用教育推進事業」の一環として、平成26年度から県立高校の新入生全員にパソコン購入を義務付けた佐賀県教委が、新年度を前に、生徒のパソコンにインストールされた「教科書」の削除(アンインストール)を行うよう、文書で通知したことを報じた。下は、HUNTER取材班が独自に入手した問題の文書の一部。「依頼」となっ
ニコニコ動画を展開するドワンゴなどの取締役を務める傍ら、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で招聘(しょうへい)教授として教壇に立つ夏野剛氏。現在48歳の氏は2児の父親でもある。 前編「夏野剛氏が語る教育の未来――モンテッソーリ教育から英語必修化まで」に続き、コメンテーターとしてTV番組にも出演し、Twitterなどインターネット上でも幅広く積極的に発言を続ける氏に、日本の教育問題を中心に話を聞いた。 教育システムを抜本的に改めよ まつもと: いま政府が進めている「教育再生実行会議」での議論はどのようにご覧になっていますか? 夏野氏: 2つの意味で全然ダメだと思います。まず「尖らせる」というのとは逆方向に向かっています。ゆとり教育の反省から再び均一化教育の強化を進めようとしている。これは文部科学省が教育の実施度合いを授業時間数で測っているのも問題なんです。これだけIT化が進んでいる時代
インテルは2000年から、世界規模の教員研修・教員養成支援活動を行ってきた。この10年の間に起きた、パソコンや携帯電話、インターネットなどにおける技術革新の流れは、社会や経済に大きな影響を与え変化をもたらしてきた。そして教育現場においてもまた、子どもたちに求められるスキルが大きく変わってきた。そこでインテルは、今後必要とされる「21世紀型スキル」を掲げ、このスキル育成を推進する各国の教育関係機関の支援に取り組んでいる。 「21世紀型スキル」とは何か? 教員に求められる力とは? 評価制度はどうなる? そして、電子教科書の動きは? といった話を、同社教育プログラム担当のペイジ・ジョンソン氏にお聞きした。 Paige Johnson(ペイジ・ジョンソン)氏。インテルコーポレーションのコーポレート・アフェア・グループの初等中等教育グローバル・マネージャー、インテル教育プログラムを担当。2012年度
Kevin Jenkins tries to caution his elementary school students to consider their online behavior before they get into trouble.Credit...Heidi Schumann for The New York Times MILPITAS, Calif. — When Kevin Jenkins wanted to teach his fourth-grade students at Spangler Elementary here how to use the Internet, he created a site where they could post photographs, drawings and surveys. And they did. But to
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