Ethernetを使ったネットワークでは、データはデジタル信号としてケーブルを流れている。そしてEthernetで結ばれた機器間で正しくデータをやりとりできるよう、このデータにはさまざまな情報が付与されている。この情報はどのような構成で、そもそも何に使われるのを解説しよう。 2つのフレーム形式 Ethernetでは、ケーブルを流れる信号を「フレーム」と呼ぶ。TCP/IPなどで「パケット」と呼んでいるものと、基本的には同じものだ。機器間がこのフレームを送受信することで、Ethernetの通信が成り立っている。 それでは、Ethernetのフレームが、具体的にどのような構造になっているかを見てみよう。なお、前パートで解説した通り、歴史的な経緯からEthernetでは複数のフレームが存在する。本パートでは、その中からもっとも代表的な2種類を解説する(図1)。 まずは、Ethernet Ⅱフレーム
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