Ethernetを使ったネットワークでは、データはデジタル信号としてケーブルを流れている。そしてEthernetで結ばれた機器間で正しくデータをやりとりできるよう、このデータにはさまざまな情報が付与されている。この情報はどのような構成で、そもそも何に使われるのを解説しよう。 2つのフレーム形式 Ethernetでは、ケーブルを流れる信号を「フレーム」と呼ぶ。TCP/IPなどで「パケット」と呼んでいるものと、基本的には同じものだ。機器間がこのフレームを送受信することで、Ethernetの通信が成り立っている。 それでは、Ethernetのフレームが、具体的にどのような構造になっているかを見てみよう。なお、前パートで解説した通り、歴史的な経緯からEthernetでは複数のフレームが存在する。本パートでは、その中からもっとも代表的な2種類を解説する(図1)。 まずは、Ethernet Ⅱフレーム
ベストセラー書の改訂第2版。前半はWiresharkのリファレンスです。Wiresharkのさまざまな機能や活用テクニックについて解説します。後半はパケット解析の実践的な教科書です。TCP/IPの主要なプロトコルを解析する方法や、ネットワーク遅延をはじめとしたさまざまなトラブルの解決方法を、実際に取得したパケット情報の実例を使って詳しく解説します。日本語版ではTCP/IP以外のパケット解析、具体的にはUSBポートを流れるデータのパケット解析についての解説と、pcap-ng形式 ←→ pcap形式のデータ変換についての解説を巻末付録として追加しました。Wireshark 1.8対応。 目次 監訳者まえがき 賞賛の声 まえがき 1章 パケット解析とネットワークの基礎 1.1 パケット解析とパケットキャプチャツール 1.1.1 パケットキャプチャツールの評価 1.1.2 パケットキャプチャツール
Windows 7のネットワーク設定を標準で使ってはいけない。標準では「SNP(Scalable Networking Pack)」と呼ばれるネットワークを最適化する機能が有効化されている。この「SNPが有効化」されている設定のままPCを動作させると、ネットワーク処理が不安定になったり、ネットワーク処理とは関係ないアプリケーションの処理に影響を与えたりする可能性があるからだ。 SNPとは、通常はPC上のプロセッサが行っているネットワーク処理を、PC内部のNIC(ネットワークインタフェースカード)に担当させるなどしてプロセッサの負荷を下げる機能だ。 ハードにネットワーク処理を分担させるSNP SNPは三つの機能からなる。「SNPが有効」とは三つのうち、少なくとも一つが有効化していることを指す。 (1)TCP Chimney Offload TCPのネットワーク制御をプロセッサからNICにオフ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く