毎日公開するこの連載では、日本のパソコン業界黎明期に活躍したさまざまなヒーローを取り上げて紹介します。普段は触れる機会の少ない日本のIT業界の歴史を知り、より誇りを持って仕事に取り組むきっかけとなればと思います。 なお、この連載は『パソコン創世記』の著者である富田倫生氏の許可を得て公開しています。「青空文庫」版のテキストファイル(2003年1月16日最終更新)が底本です。
失敗例その1 「要件定義が終わらない」 ユーザーから要求を聞き出し、システム要件に落とし込んでいくのが要件定義だ。要件定義が終わらないかぎり基本設計に移れない。しかし、要件定義がいつになっても終わらない。その理由として、ユーザーからうまく要求を引き出せないことがある。そもそも今回のシステム開発でユーザーが具体的に何をやりたかったか、どんなものをIT化すればよいのかがはっきりしない。3カ月と予定されていた要件定義工程はすでに1カ月オーバーしてしまっている、しかもユーザーが満足するような要件定義書がいまだにできていない。 失敗例その2 「設計工程の無駄」 オープン系の開発でウォーターフォール開発を行っている。設計工程は、基本設計、詳細設計に分かれている。基本設計では、要件定義に基づき、主に画面などユーザーがシステムを利用するうえで意識する部分を設計し、詳細設計では、それをプログラムにつなげるた
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