衣服標本家の長谷川彰良が手掛ける展覧会「半・分解展」が、渋谷区のギャラリー大和田で開催される。期間は10月17日から29日まで。 今回は、「お直し・リメイクの歴史」「下着の手仕事」「軍服の内部構造」の3テーマを軸に18世紀半ばから19世紀初頭、19世紀末の衣服約50点を並べる。「お直し・リメイクの歴史」では、世紀を跨いでリメイクされた奇形ドレスや、全て解いてから再構築した従者のコート、18世紀の男性の盛装「アビ・ア・ラ・フランセーズ」などを展示。これに対し、「下着の手仕事」では使用後に使い回されることがない衣服としての下着に着目。ミシンが生まれる前の時代でありながら、精度の高い縫製技術を紹介する。 長谷川が美の本質と捉える衣服の内部構造にフォーカスした「軍服の内部構造」では、10枚以上の布が複雑に重なり合う軍服特有の「構造のミルフィーユ」を分かりやすく表現。一枚布で仕上げられる下着と比