私はスナップ写真が好きだ。スナップ写真は日常の一瞬の切り取ったもの。背景は街でもいいし自然でもいい。そこに人が歩いていたらスナップになるし、鳥が飛んでいたらスナップになる。定義については以前書いたこちらの記事を。 街のスナップは肖像権やプライバシーが問題になることがあるが、被写体を風景の一部と捉えるなら、それほど気にするものではない。個人情報を載せたり、被写体の名前が予測できる場合は許可が必要だが、そうでなければ必要以上に神経質になることはない。 ただ、それでもスナップと盗撮は紙一重だ。私も街で撮影していると相手に怪訝な顔をされたり、レンズをじっと見つめられることがある。私はそこで後ろめたさを感じることがあるが、芸術家は割り切っているか、そもそも気にしていない。 映画『フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク』に登場する写真家は、みな芸術家だ。 本作は、ニューヨークで活動する写真家をクローズ