日本初の写真専門博物館として1967年に創設された栃木県益子町の「ペンタックスカメラ博物館」が今月31日に閉館する。 ペンタックスが昨年、HOYAと合併し、事業の合理化で、博物館が入る益子事業所の閉鎖が決まったため。1万点近い貴重な所蔵品は、全国各地の博物館などに引き継がれるという。 同館は67年12月、ペンタックス(旧旭光学工業)社長だった松本三郎氏の発案で、「カメラ技術の発展をたどる施設」として東京・西麻生にオープン。93年には益子事業所内に移転された。 230平方メートルのフロアには、1839年に登場した世界初の市販カメラや、35ミリフィルムを初めて採用したライカなどの名品がずらり。乾板の引き延ばし機、日本で昭和初期に流行したペンやライター形の「スパイカメラ」、ペンタックス全機種などを含め約1000台が展示され、文献類など約8500点が所蔵されている。 しかし入館者はマニアや社会科見