「とりあえず加入しよう」で大丈夫か 平成29年1月から始まる個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の対象者拡大に伴いiDeCoで投資しよう! というニュースや記事を見ることが多くなりました。今回の加入対象者の拡大によって、6700万人の現役世代をほとんどカバーすることができることになります。 このiDeCoの投資資金が、投資信託の購入に回るとなれば、株式市場に大量の長期投資マネーが流入します。金融機関各社は、新規顧客の獲得と囲い込みのため、熾烈な顧客獲得競争を展開しています。このような状況にあって、日本全体がiDeCoに興味を持っているからこそ、この雰囲気に流されるのではなく、「自分はiDeCoに加入すべきなのかどうか」を、立ち止まって考えることが必要です。 高所得者ほどトクをする ではまず、iDeCoへの加入について、一般的に言われるメリットについて考えてみましょう。 ▼メリット 1.掛