religionに関するyobのブックマーク (27)

  • SYNODOS JOURNAL : 『信仰はどのように継承されるか ―― 創価学会にみる次世代育成』 猪瀬優理

    2011/12/219:33 『信仰はどのように継承されるか ―― 創価学会にみる次世代育成』 猪瀬優理 創価学会はいわずと知れた日最大にして、独自の支持政党・公明党を生み出し、国政・地政におけるキャスティング・ボードを握るまでに育てた特異な教団である。 しかし、書の主眼は創価学会自体の解明にはない。書の目的は、親から子へ、先行世代から後継世代へと教団の価値観、組織の行動様式が、そのときどきの社会状況に応じて再編されながら受け継がれていくプロセスをみることである。創価学会はその一事例として取り上げたにすぎず、創価学会に関する政治的な側面からの新たな資料や観点については提示できてはいない。創価学会に関する研究書ということでその点を期待される読者諸氏には物足りないものとなっているかもしれない。 会合に参加させてもらいながら、聞き取り調査を受けてくれる人を探し、お話を聞いてきた。彼らの口か

  • アブラハムとイサク - charisの美学日誌

    [読書]  旧約聖書『創世記』第22章 (写真は、レンブラントによる「アブラハムとイサク」) 若い人たちと旧約聖書の読書会を始めた。まだ『創世記』を読んだだけだが、第22章、アブラハムによるイサク奉献の物語は、いろいろなことを考えさせる。まず、アブラハムが動揺したり悲嘆にくれたりすることがまったくないのが不思議だ。『アウリスのイフィゲネイア』におけるアガメムノンは、娘イフィゲネイアを生贄に捧げるように神託を受けて、苦悩し、泣き、生贄を決意するまでに懊悩する長い時間が必要であった。ところがイサク奉献のアブラハムには、いささかの感情の揺れもなく、事態は淡々と進み、サラや息子イサクにも、生贄の件については何も語られない。要するに、ヤハウェによる生贄の命令は、家族にも一切秘密にされ、アブラハムしか知らないのだ。人にもにも黙って息子を殺すなどというのは、普通の感覚をもった人間のできることではな

    アブラハムとイサク - charisの美学日誌
    yob
    yob 2010/06/28
  • 「信じる運命?」進化心理学・認知科学による宗教への科学的接近 - スウィングしなけりゃ脳がない!

    おひさしぶりです.今年もいろいろありましたが,結局のところ,図々しくも,僕は元気です.君はどうですか? さて,年始年末は日においても宗教に関わるイベントが目白押しですが,それらの忙しさをやりすごしたら,ふと立ち止まって宗教や信仰そのものについて考えてみるのもよいのではないでしょうか.そのきっかけとなるネタを提供できれば光栄です. ■ はてなで学ぶ非-インテリジェント・デザイン論 長老「人は人に似せて全能の神様を創ったのじゃよ.その証拠に,わしらが考える神様はひどく人間くさいではないか」 ぼく「ふうん,なるほどね.神様がぼくたちに似ているのは,僕たちが考えたものだからなのか….待てよ?ということは,神様もぼくたちと同じように神様を創るんじゃない?」 長老「…う,うむ,そ,そうじゃ,よくぞ気がついた.わしらが神様を創ったのと同じように,きっと神様も全-全能のメタ神様をお創りになるじゃろう」

    「信じる運命?」進化心理学・認知科学による宗教への科学的接近 - スウィングしなけりゃ脳がない!
  • ララビアータ:J.H.ニューマン - livedoor Blog(ブログ)

    猪木武徳氏から『大学の反省』(NTT出版)を送っていただいたので、すぐ一読した。大学教育に進行するさまざまの傾向に対する憂慮と、広い見識に基づく好著である。その指摘は的確であり、その論証は手堅く、その主張はバランスのとれたものである。リベラル教養教育の重要性や私学助成の拡充の必要など、そのほとんどの主張に賛同できる。なかなか断言することの難しい難問に関しても、性急な断定を避け、問題の指摘にとどめる点が好もしい。 オクスフォードでの運動については、これまでまったく知らなかったが、これをきっかけに調べてみると、どうやら18世紀の啓蒙的合理主義に対する反動の一環として、ローマン主義などと機を一にして起こった英国教会内部での一種の復古主義的運動であるようだ。大陸ヨーロッパのプロテスタントの影響でもたらされた福音主義的な聖書の「リベラルな」解釈に危機を感じ取り、ニューマンは古代の教会の伝統に復古す

  • 読書 - Shigeki’s blog

    先日、このブログで紹介したから。 アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所 作者: 渡辺靖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/11メディア: 単行購入: 2人 クリック: 183回この商品を含むブログ (38件) を見るご活躍中の渡辺さんだが、この人のいいところは、メガ・チャーチやゲート付きコミュニティなど、いかにも旬のテーマを扱いながら、単なるルポルタージュに終わらせず、じっくりとした社会哲学的考察をしている点である。ある種のバランス感覚と言うべきか。アメリカ人類学のフィールド調査の厚みを感じさせてくれる。 コミュニティ グローバル化と社会理論の変容 作者: ジェラード・デランティ,山之内靖,伊藤茂出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2006/03/28メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 77回この商品を含むブログ (39件) を見るこ

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  • Webマガジンen

    私たちは日々何かを「信じて」暮らしていますが、なぜ「信ずる」のでしょうか。あるいはなぜ「信じ」たがるのでしょうか。マスメディア、統計、常識、安全、健康、科学・・・・さまざまなレベルの〈信ずる〉を、各界気鋭の研究者に語っていただきます。 小泉義之 こいずみ・よしゆき −  1954年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。宇都宮大学教授、立命館大学文学部教授等を経て、現在は同大学院先端総合学術研究科教授。専攻は哲学、倫理学。 著書に『デカルト=哲学のすすめ』『弔いの哲学』『ドゥルーズの哲学』『生殖の哲学』、共著に『人権を考える』『なぜ人を殺してはいけないのか?』など。 二〇世紀末、宗教が回帰した。原理主義、政治神学、終末論、ニューエイジなどである。 SF漫画・アニメ・映画などの文化産業にも、軍事技術・情報技術・バイオ技術と結びついた宗教的な意匠が溢れている。これら宗

  •  「神はなぜいるのか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    神はなぜいるのか? (叢書コムニス 6) 作者: パスカルボイヤー,Pascal Boyer,鈴木光太郎,中村潔出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/03メディア: 単行購入: 4人 クリック: 185回この商品を含むブログ (17件) を見る 書は文化人類学者パスカル・ボイヤー*1によるもので,宗教の様々な活動を認知科学,進化心理学的に解説して見せたものである.原題は「Religion Explained」*2.「説明された宗教」ということで,書は邦題のように「神」が「存在する」理由を説明しているわけではない. 書の出版は2001年で,デネット,ドーキンスの一連の宗教に関する著書の先駆けとなっていて,これらのでも好意的に引用されている.私としても機会あれば読みたいと思っていたので訳出されて大変ありがたかった. さて,書の内容であるが,基の説明軸は,様々な宗教現象

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  • 読書開始 「The God Delusion」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The God Delusion 作者: Richard Dawkins出版社/メーカー: Houghton Mifflin Harcourt発売日: 2006/10/18メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (47件) を見る さてデネットを読んで予習を済ませていよいよ丸のドーキンスだ.デネットはあえて取り上げなかった「そもそも神はいるのか」にまっすぐ切り込むみたいだから,さぞ切れ味鋭いのだろう.大変楽しみだ.手元にあるのは米国版,前にも書いたが,アマゾンの写真では上品なグレーのカバーに見えるが,実はこれはまったくぎらぎらする銀色のださいカバーで,これだけはちょっと残念. 今日はまず序章.このの概要が示されている. まずいきなり「世界には自分の宗教が信じられないが,それから逃れられることを知らない多くの人がいるのではないか?このはそういう

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  •  「神と科学は共存できるか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    神と科学は共存できるか? 作者: スティーヴン・ジェイ・グールド,新昭夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/10/18メディア: 単行購入: 5人 クリック: 58回この商品を含むブログ (37件) を見る グールドの Rocks of Ages の邦訳.原書は1999年の出版.9.11の前であり,ブッシュ大統領当選前に出されたということになる.ドーキンスの The God Delusion でもふれられているが,宗教と科学はそれぞれ重ならない2つの領域(NOMA)を持っていて,共存できる.しかしそれぞれ領域侵犯をしないように自重しなければならないという内容を説いたものだ. この考え方はグールド独自というわけではなく,西洋では古くからある伝統的な考え方ということだ.考え方自体は2ページもあれば説明できることだが,グールドはいつものようにあれこれの故事来歴も含めて蘊蓄たっ

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  • 読書中 「Breaking the Spell」 第1章  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 次の読書はダニエル・デネットにしようと思う.これはドーキンスの最近著The God Delusionを深く読むための予習みたいな構えintentional stanceで行きたいという趣旨だ.さてデネットを読むのは楽しい.最初に読んだのは「ダーウィンの危険な思想」.これですっかり気に入りました.これがなければ今でも科学哲学に関しては全くのわず嫌いだったかもしれない.その後「解明される意識」「Freedom Evolves」そしてその訳書「自由は進化する」も読んですっかりデネットファンと

    読書中 「Breaking the Spell」 第1章  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書中 「Breaking the Spell」 第2章  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 第2章は自然科学の手法により宗教をリサーチすることについて デネットの立場は当然ながら宗教は科学でリサーチできるというものだ.最初にちょっとグールドの立場を説明し(宗教と科学はそれぞれ事実と人生の価値という別の領域を扱うもので共存できるとする),どちらの陣営からもあまり賛意を得られていないようだと片付けるところにはちょっとくすっとさせられる. 宗教のこれまでのリサーチは博物学的な事実の集積であり,中立性を保つための方法論(統計,二重盲検など)に乗っ取ったリサーチはまだ少ないし,タブーまで

    読書中 「Breaking the Spell」 第2章  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書中 「Breaking the Spell」 第3章  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 第3章は宗教の利益は何だろうか?という問いにどう答えるかの方法論について まず宗教的な人に備わる徳について認めた上で,しかしそれだけで宗教の利益が自明であるわけではない,無宗教の人にも立派な人はいるわけで,だからリサーチが必要だと前置きする. 宗教のコストは莫大なのでこれには説明が必要で,説明は進化的,適応的なものが必要だとする.そして進化的適応的な説明とは何かという例として砂糖産業の成り立ちの説明として植物の種子散布戦略および人の味覚の適応的意義がだされる.小粋な例だ.ここでアメリカ

    読書中 「Breaking the Spell」 第3章  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書中 「Breaking the Spell」 第4章  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る ここから第2部 宗教の進化について 最初の第4章は宗教の起源だ. まずパプアニューギニアで何度も独立に生じたというカーゴカルト.ドーキンスもこのたとえをどこかで使っていたが,何度も独立に生じているとは知らなかった.宗教の起源を神からの唯一の真理が伝えられたことを理由にできないという論拠と言うことらしい. 現代では毎日(!)2つから3つの宗教が生まれ,10年程度で消えていくらしい. そしてこの多様性を説明するには機能を考えなければならないと進む. ここからパスカル・ボイヤー,スコット・アト

    読書中 「Breaking the Spell」 第4章  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書中 「Breaking the Spell」 第5章  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 第5章は前章の続き,宗教の初期時代の再構成の試みとなる. 愛した人への屍体の対処としての儀式の登場の後,この「よいトリック」は必需品になるというストーリーだ.すべての動くものに意思を感じる「アニミズム」から迷信が発生する.ここでハトの迷信実験が紹介されて効果的な説明だ.次には目に見えないエージェントが登場する.雲はエージェントに見えないにしてもそれを操る目に見えないエージェントがいるに違いないというわけだ. さらにもっと詳しく,直感にはずれたものへ注意が向くこととエージェントを過剰に認め

    読書中 「Breaking the Spell」 第5章  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書中 「Breaking the Spell」 第6章  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 第6章は組織化された宗教への道 死者の弔いと占いとヒーリング儀式のフォルク宗教はどのように組織化された宗教になったのか. 人は同じことを繰り返すうちにだんだん技巧的になる.そしてそれで誰が利益を得ているのだろうと基に戻って問いかける.時々きちんと問いかけてもらえるのは頭の整理としてとてもよい. 書では農業発明以後はヒトの人生が厳しくなったので,不十分な知識を求めるより神話(別の人が信じていること)を信じた方がましになったのではないかと推測している.要するに深く考えないという態度が生ま

    読書中 「Breaking the Spell」 第6章  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書中 「Breaking the Spell」 第7章  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 第7章はチームスピリット. ここでの議論のポイントは誰のためか?そしてボイヤーやD. S. ウィルソンの主張する集団のための進化が生じたかどうかだ. フォルク宗教は集団の利益のために進化したのか?まずデネットはヒトの集団のメリットについて考える.集団には参加する個人にとって安全や経済的効率のメリットがあるが,相互不信と敵意,さらにだましによる誘惑が問題となるとする. 宗教はこの限界を広げるものかもしれない.ここでD. S. ウィルソンが登場し,マルチレベル選択で説明しようとする.ウィルソ

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  • 読書中 「Breaking the Spell」 第8章 その1  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 第8章の主題は信仰の信仰.これは神を信じることがよいことだと信じるという信念のこと.これを信じている人自体が神を信じているかどうかはまた別の話というわけだ.デネットはこの信仰の信仰という現象が宗教現象の理解にとって非常に重要だと考えているらしい.ちょっと迫力のある章になっている. まず自分が信じていることが重要だと考えるとその信条への管理責任者になりたいと思うだろう.そしてその心情への防衛行動が生じ,別の信条との競争状態が社会現象化するのだ.例として人種差別は悪いものだと信じると,人種差

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  • 読書中 「Breaking the Spell」 第8章 その2 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 信仰への信仰の続き.ここまでは信仰すること自体がよいものだと思う人たちによって宗教は反証されにくい防衛的なデザインが生じ,そのためにわかりにくくなり,一般に人は誰かに判断をゆだねてしまうところまで来た. さて,このような思考の分業が一般的になると,一般の人が神を信じているかどうか自体が曖昧になってくる.一般的なアメリカ人は神を熱烈に信仰していても神自体はうまく説明できないらしい.(これもちょっと面白い.日で,もし誰かが熱烈な仏教徒だったとして,その人が仏とはなにかをうまく説明できないと

    読書中 「Breaking the Spell」 第8章 その2 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書中 「Breaking the Spell」 第9章 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る これまでの宗教の歴史をふまえ,第9章からは今日の宗教をどう考えるべきかという主題に移る. まず宗教を利害得失で論じることへの反発について.デネットはこれを配偶者選択におけるコミットメント問題解決のための感情適応が宗教ミームにより利用されているのではないかを論じている.あなたの大切なものについて利害で語ってはいけないというのは宗教にとりよいトリックになる.そしてこれは神聖なシンボルに結びつく.疑問を持ってはいけない神聖なシンボルは時に非常にに危険だとする.たとえば9.11の攻撃が自由の女神

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  • 読書中 「Breaking the Spell」 第10章 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Breaking the Spell: Religion as a Natural Phenomenon 作者: Daniel C. Dennett出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2006/02/02メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (24件) を見る 第10章は宗教と道徳という標題だが,ここは書での議論の核になる部分のようだ.要するに宗教がよいトリックと管理責任者を持つミームだとして,でもこれは宗教が人類にとっていいものなのかどうかという究極の問いについての議論だ.じっくり読んでいこう. まずデネットは幼稚な議論を切り捨てる.宗教は地獄での罰を信じさせて世間に道徳を行わせるので人類にとって善だという議論だ.これにはまず実証主義的に宗教を信じている人と信じていない人の間で犯罪率が異ならないことをあげて否定する.(かつ離婚率はボーンアゲ

    読書中 「Breaking the Spell」 第10章 - shorebird 進化心理学中心の書評など