県が海南市の黒江から日方の区間で拡幅工事を進めてきた都市計画道路・黒江築地線(城山トンネル)は、24日正午に供用が開始される。車道の2車線確保と両側歩道の整備で、交通の利便性や安全性の向上が図られる地元待望の事業。当初の予定より2カ月以上早い完成となり、当日は午前9時から市主催の「城山トンネル開通を祝う会」が開かれる。 黒江と日方を結ぶ供用開始区間は延長170㍍(うちトンネル113㍍)。地域住民の生活道路としてだけでなく、海南市内を往来する抜け道として多くのドライバーが利用していたが、以前の城山トンネルは幅員が5・4㍍前後と狭く普通車同士の対向がやっとだったため、徒歩や自転車での通行は危なく、また、開通後60年以上がたち老朽化していた。 今回の拡幅は、狭い区間を解消し、交通混雑の緩和や歩行者らの安全を確保するのが目的。平成24年度に着手し、工事は昨年6月に本格スタート。トンネルの幅を2倍以