「Fate/stay night」の3ルートの中で最も長い「Heaven's Feel」。これをテレビアニメの2クール分にも満たない全三章で映画化すると聞いた時には不安を抱きましたが、須藤友徳監督の作り上げた第一章を鑑賞して不安は完全に消えました。 平凡な監督なら原作の魅力を削がないようにするだけで精一杯になると思いますが、桜研究家の須藤監督は中学時代の桜が士郎と関わり心を開く過程、クズにしか見えない慎二が士郎に抱く複雑な感情、そこに注力して原作の魅力を倍以上に膨らませてくれました。 上映時間の制約から原作を相当に圧縮し、必要に迫られ省略した箇所も多々あるはずなのですが、士郎の人間関係に関してはむしろ情報量が増えたように感じられました。この奇跡を可能にする上で「Unlimited Blade Works」と「Fate/zero」のアニメが果たした役割は非常に大きい。上記作品が無ければ今回の
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