今日は日本の新しいリーダーが生まれた日。ここ5年で6人目となり特に目新しさもないかもしれないが、節目の時なので敢えて少し大きなテーマで。先週金曜日の深夜にTV放映された討論番組で「なぜ日本からは時価総額世界1位になった米アップルのようなIT企業が出てこないのか」といった司会者の投げかけに対して具体的な回答がなかったので、敢えて私の考察を共有したい。 1. IT産業における今日の主戦場 [ 技術志向型開発の凋落 ] 日本のIT産業が世界をリードできないひとつの理由は、「テクノロジー競争」がもはや主戦場ではなくなったマーケットの変化にキャッチアップしていないという事実。この点においては日本企業のみならずMircosoft社の覇権が揺らぎつつある要因の一つにもなっているが、「ソニーの苦悩は日本の苦悩」というブログにも書かれている通り「日本企業が優位性をもっていた技術改良の志向が通用しなくなった」