東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設について、福島県が28日に建設の受け入れを表明する方向で最終調整していることが21日、政府関係者への取材で分かった。石原伸晃環境相らが同県を訪問し、佐藤雄平知事が受け入れ方針を正式に伝えるが、環境省内では27日に1日前倒しする案も出ている。復興の足かせになっている除染廃棄物の中間処理にめどがつくが、住民には依然として国への不信感が根強く、来年1月とされる搬入開始時期はずれ込む可能性もある。 国は今後、供用開始に向けて約2千人の地権者と交渉したうえで用地を確保する。建設候補地には大熊、双葉両町が挙がっている。 中間貯蔵施設をめぐる交渉は、当初から施設の規模について政府と福島側の隔たりが大きく、さらに石原氏が「最後は金目でしょ」と発言したことで住民の猛反発を招いた経緯がある。 用地の取得方法や施設受け入れに伴う交付金の額などにつ