阪神高速を隔てて近接する大阪市庭窪浄水場(手前)と大阪広域水道企業団庭窪浄水場(奥)(15日午後、大阪府守口市で、本社ヘリから)=永井哲朗撮影 〈府域一水道〉は必要ない――。大阪市の橋下徹市長が推し進めてきた大阪府内の水道事業統合を巡り、15日、市議会に提出された関連議案への各会派の反発は強く、否決の公算が大きくなった。市議らは「統合のメリットはない」とかたくなな姿勢をみせる。一方、府内の他の自治体からは不満の声とともに、統合頓挫に冷ややかな反応ものぞく。 市議会で第3会派の自民党市議団はこの日、非公開の議員団総会で協議。統合案では、大阪市水道局が、府内42市町村でつくる「大阪広域水道企業団」と合流するにあたり、浄水場などの資産を企業団に無償譲渡することなどが想定されているため、「市民の資産を投げ出すことはできない」と異論が相次いだという。 統合した場合、水道料金改定などの重要事項は市町村
大阪府と大阪市が観光振興を検討するために専門家を集めた「都市魅力戦略会議」(座長・橋爪紳也府立大教授)は、同市役所がある中之島エリアを美術館や博物館が集中する観光拠点とする「中之島ミュージアムアイランド構想」をまとめた。国立国際美術館に隣接する市有地(1・6ヘクタール)に新たな美術館やコンサートホールを建設して拠点とするほか、小規模な美術館を10館程度集めて「美術館村」の形成も検討する。 13日公表する文化・観光戦略に関する報告書案に盛り込み、19日の府市統合本部会議で正式決定する。 市有地は、市が建設を予定していた市立近代美術館の建設予定地だったが、橋下徹市長が計画の見直しを表明。今回の報告書案では、今年度中に利用方法を検討し、来年度に基本計画の策定に着手する。 また、ギリシャ神殿を模した外観で知られる国の重要文化財・府立中之島図書館に、カフェやレストランなどの集客施設を誘致し、同構想の
大阪府内の来春の高校入試で、公私立高合わせた募集定員の総数が、府内の受験予定者数より約2000人も少ないことがわかった。地域政党・大阪維新の会が府議会に提案した教育基本条例案が成立すれば、定員割れが3年続いた府立高が統廃合されることもあり、今春入試で定員を満たせなかった多くの府立高が統廃合の対象となるのを避けようと、事前に定員減を求めたためだ。前例のない異常事態で、府教委は4日、私立高側に「定員を増やして生徒を受け入れてほしい」と緊急要請する。 府内の公私立高の募集定員はこれまで、中学生の進学先確保のため、公立7割、私立3割の比率で事前に割り振り、受験予定者の総数を下回ることがなかった。全国ほとんどの都道府県も同様の対応だが、大阪では、維新の会代表の橋下徹・前知事が今年度、「公私間の競争を促す」と私立高授業料無償化策を拡充したのを受け、今春入試から公私間の枠が撤廃された。 今春は府内の受験
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