上海を流れる黄浦江で10日、豚の死骸を引き上げる作業員=ロイター 【上海=金順姫】上海を流れる黄浦江の上流で、大量の豚の死骸が浮かんでいるのが相次いで見つかったと中国メディアが伝えている。11日の報道によると、死骸は今月5日ごろから見つかるようになり、これまでに計3300匹以上が引き上げられたという。 今のところ、この川を水源とする水道水の汚染は確認されていない。当局は取水口などでさらに詳しい水質検査を続けている。死骸の一部でウイルス感染が発見されたが、人間にはうつらないタイプだという。 死骸がどこから流れ着いたのかははっきりしていないが、上海に隣接する浙江省側からの可能性が高いほか、養豚業者による不法投棄も疑われている。