1923(大正12)年の関東大震災の直後、広がったデマをもとに朝鮮人虐殺が相次ぐ中、香川県の被差別部落出身の行商団9人が千葉県福田村(現野田市)で自警団に殺害された。ドキュメンタリー作品で知られる映画監督の森達也さん(65)は、この「福田村事件」を題材に初めての映画づくりに挑む。震災から100年となる2023年の公開を目指し、映画製作の資金をクラウドファンディングで募っている。(望月衣塑子)
強い温室効果があるとされる「メタン」の大気中の濃度が去年、2010年以降で最も高くなり、前の年からの上昇幅も最大となったことが人工衛星の観測で分かりました。研究者は、人為的な要因よりも自然現象に由来していた可能性があり、今後、削減対策を検討するうえでは自然由来の排出も考慮する必要があるとしています。 「メタン」は、田んぼなどの湿地にいる微生物から作られるほか、牛のゲップや化石燃料の採掘などで排出されていて、二酸化炭素のおよそ30倍の温室効果があるとされています。 温室効果ガスを観測している日本の人工衛星「いぶき」のデータによりますと、去年1年間を平均した地球全体の大気中のメタンの濃度は1857ppbでした。 2010年の観測開始以降毎年、上昇を続け、去年は最も高い濃度となり、おととしと比べた上昇幅も17ppbと、これまでの平均の2倍に上り最大になったということです。 「いぶき」の分析を行っ
日銀の黒田総裁は、18日の衆議院の決算行政監視委員会で、このところの円安について「かなり急な為替変動だ」と述べたうえで「急速な円安の場合はマイナスが大きくなる」と述べ、急速な円安が中小企業や家計に与える影響について注意深く見ていく考えを示しました。 この中で日銀の黒田総裁は「最近の円安は1か月ほどで10円ぐらい進んでいて、かなり急速な為替の変動だ。過度に急激な変動は、不確実性の高まりを通じて経済にマイナスに作用することも考慮する必要がある」と述べました。 そのうえで黒田総裁は「輸入価格が上がれば家計の負担が増えるほか、輸入価格の上昇を転嫁できない中小企業の収益が減少することになり、急速な円安の場合はマイナスが大きくなる。企業の業種や規模、それに経済主体によって影響が不均一なことに留意が必要だ」と述べました。 一方で、黒田総裁は「円安は日本経済全体としてはプラスだという評価を変えたわけでない
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 米MIT CSAILと米Tencent Americaの研究チームが開発した「Digital Fabrication of Pneumatic Actuators with Integrated Sensing by Machine Knitting」は、センシング機能を搭載した織物ベースのソフトな空気圧アクチュエータだ。 空気を注入し局所的な膨らみによってアクチュエータ全体を曲げることで機能させる。アクチュエータを肘当てに組み込み肘の曲げのサポートや、手袋に組み込み握力増強などが可能だ。 アクチュエータは、空気圧チャンネルとなる市販のシリコンチューブと、シリコンチューブを包み込み、膨らん
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