ロシアによるウクライナ侵攻の報道を長時間見る人ほど、精神的健康(メンタルヘルス)を悪化させる傾向があるとする調査結果を、一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」が1日、発表した。特に女性に抑うつ感が強かった。厚生労働省で会見した荻上チキ代表は「報道に触れる量のコントロールと触れた後のケアが重要」としている。(沢田千秋) チキラボは新型コロナウイルス禍でのストレス状況を調べるため、抑うつ感や不安感などを測るウェブアンケートを定期的に実施。ロシアの侵攻開始から約3カ月後の5月の調査では、中度以上の抑うつ感を感じた人が、若年と高齢女性で著しく増加した。18~39歳の女性は3人に1人が抑うつ感を抱え、60~79歳の女性は、抑うつ感、不安感ともに、新型コロナ禍のここ2年間で最高値だった。