おいしい食事の後に残されたお皿やカップには、過ぎ去った楽しい時間がそっと置かれている。そんなセンチメンタルさがあるように思う。 でも、もしかしたら、いつもだったら気に掛けないその場所に素敵な光景が広がっていることがあるかもしれません。 デザイナーの金内幸裕(かねうちゆきひろ)さんがデザインしたのが、「Tiny landscape in a coffee cup」という名前のコーヒーカップ。 コーヒーを飲んだ後に残る跡。よく見てみると、そこには美しいバレリーナの女性や動物や植物が隠れていました。そう、その名の通り、美しい風景がデザインされているのです。 金内さんによると、 感情も無く大量に複製されてきたプロダクトは、購入された先で様々な人々の想いや記憶を受け止める。このような時間を重ねていく中で作られ続けるプロダクトーそれらは見た目は新品だとしても、観念の中ではアンティークとなっているように