インターネットの主戦場がワールド・ワイド・ウェブからスマホなどのアプリへ移ったとき、大きな違いは「通知」の考え方だ。ウェブの世界では情報は「取りに行く」ものだが、アプリの場合は情報が「プッシュされて届く」もの。ただしプッシュ通知を利用するには、アプリひとつひとつに手を入れ、機能を盛り込む必要があった。 しかし、アプリビジネスは生き馬の目を抜く極端な競争環境。アプリ自体の本質とは言えないプッシュ通知の実装に時間がかかった結果、ライバルに出し抜かれてしまっては目も当てられない。 そこで近年、注目を浴びているのが「MBaaS」だ。「Mobile Backend as a Service」の略で、プッシュ通知のみならずユーザーやデータの管理といったサービスをアプリから切り出して、サーバー側で処理する。複数のアプリに同じ機能を実装しなくても済むので、開発時間を短縮できるわけだ。 2013年、フェイス
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