18歳以下の自殺は夏休み明けの9月1日が突出して多いという内閣府の調査を8月に報じた。26年前の自分を思い出しながら書いた記事だ。 当時12歳、小学6年。4月に転校したばかりの学校になじめず、登校するのが毎日憂鬱(ゆううつ)だった。夏休みが始まった時は心からほっとした。 だが8月中旬を過ぎると、再び気が重くなった。9月1日は腹痛を理由に欠席した。翌日も、翌々日も。雨戸を閉め切り家に閉じこもった。 両親には幾度も病院に連れて行かれたが、身体に異常はない。2週間ほど経った頃、学校に行きたくないのだと打ち明けた。「どうやって生きていくんだ」。両親は戸惑った。私に答えがあるはずもなかった。 死が頭をよぎった瞬間もあった。両親の言動など何かが違っていれば、私にもあり得たことだと思う。 だが両親は迷いながらも私の気持ちを受け止めた。どう生きるか、自分にも見えない中、最初に居場所になったのが近くの図書館