90式戦車は陸上自衛隊が74式戦車の後継として配備を進めている第三世代型主力戦車である。 被弾径始を考慮し丸みを帯びた砲塔の74式戦車に対し、複合装甲を取り入れ弁当箱のように 角張った砲塔が90式戦車の特徴だ。 これは近年広く普及するようになったAPFSDS弾 (Armour Piercing Fin-Stabilised Discarding Sabot:装弾筒付翼安定徹甲弾) には多少装甲を傾けたところでは 貫通され大した効果を上げられないからである。 この複合装甲の材質は防衛機密のため 詳細は分からないが、チタン合金と超硬特殊セラミックで構成されていると推測されている。 その防御力は相当強固なもので、射撃実験では90式戦車自らが搭載する120mm滑腔砲で 至近距離から発射されたAPFSDS弾の直撃にも耐えたという。 主砲には西側第三世代主力戦車標準装備とも言える、ドイツラインメタル社