ゲーム内のキャラクター (AI 用語でいえば「エージェント」) にインテリジェントに移動させたい場合、2 つの問題が存在します。すなわち、目的地を探すために、どのようにレベルについて推察するか、次に、どのようにキャラクターをそこまで移動させるか、です。この 2 つの点は強い関連性を持つものの、その中身は大きく異なります。「目的地の推察」はレベル全体に対する静的な問題であり、シーン全体への考慮が必要です。他方で、「目的地へ移動」はより局地的かつ動的なもので、進む方向や、他の移動中エージェントとの衝突回避だけを考慮する必要があります。 歩行可能エリア ナビゲーションシステムにはゲームシーン中の歩行可能エリアを表す独自のデータが必要です。歩行可能エリアは、シーン内でエージェントが立ち止まったり移動できる場所を定義するものです。Unity 上ではエージェントは円柱として示されます。歩行可能エリアは