戦略とは、シンプルで容易に理解可能であり、それを見た人が具体的に行動に結びつけられるものでなければならない。他方、現実世界では、多くの人が戦略を「単なる目標」と混同している。名著『ストーリーとしての競争戦略』で、その著者の楠木先生は、良い戦略は「こういう時にこれをする。そうするとこのようになって、それでこうなる」といった納得できるストーリー性があると仰っているが、この本で述べられていることもそれと方向性を同じくする。戦略論については自分がMBAで履修した授業よりもこの本のほうが正直良かった。 なお、戦略論では『エッセンシャル版・マイケルポーターの競争戦略』も分かりやすくまとまっており、併せてお勧め(今回のセール対象ではない)。 イノベーターのジレンマの経済学的解明