所属するパドレスの開幕は日本時間31日のロッキーズ戦に迫っている。1年間、先発ローテーションの柱として期待されているダルビッシュは、自身の新シーズンのスタートに向けて、東京ドームのマウンドで投じた27球に加え、「+3イニング」を想定した球数をブルペンで投げ込んでいた。 「みんなの明るい顔が見たい」 9回、クローザーの大勢が最後のイニングを締め、9-3と快勝を喜ぶハイタッチの儀式が始まると、36歳の右腕はブルペンから駆けつけその列に加わった。5大会連続となる日本代表のベスト4進出という結果以上に嬉しかったのは、ロッカールームで目にした若い選手たちの笑顔の輪だった。 「アメリカの地を踏んだことがない選手もいっぱいいる。試合が終わった後、みんながアメリカに行けるのが嬉しい、って言っていたので、日本にいる時以上にみんなの明るい顔が見たいなと思っています」 そう話すダルビッシュは、穏やかな笑顔を浮か