(CNN) 気温がおよそ37度まで上昇した今年5月、シンガポールに住む大学生のチー・クアン・チューさん(20)は、すべての予定をキャンセルして、エアコンが効いた室内で快適に過ごす以外の選択肢はないと考えた。 「シンガポールではエアコンがないと生きていけない。この暑さでは無理です」(チーさん) チーさんは、アンモキオにある4ベッドルームの集合住宅に家族とともに住んでいる。ここは、最近の猛暑によって気温が40年ぶりの高さを記録し、大きな話題となった地域だ。幸いなことに、チーさんの家には各ベッドルームに1台、リビングに1台、計5台のエアコンがあるという。 「水をたくさん飲み、冷たいシャワーを浴び、週末はずっとエアコンをつけていました。これが私の暑さ対策です」とチーさん。 シンガポールにおいてエアコンで暑さをしのぐことは、決して不合理な行動ではない。赤道から北におよそ137キロ離れたこの島国は、年