ドバイ政府は、破綻懸念が広がる政府系の持ち株会社の債務の保証は行わないと明言したようです。 ドバイ金融局長「政府資産に手付けず」 信用不安問題で アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国政府のサレハ金融局長は7日、政府系持ち株会社ドバイワールドの信用不安問題に絡んで「政府資産には手を付けない」との考えを示した。ドバイ政府が保有資産の売却によって同社を支援することはないとし、政府関与を改めて否定した。 中東の衛星テレビ局アルジャズィーラ電子版のインタビューに答えた。金融局長はさらに「ドバイワールドは海外資産の一部を売却するかもしれない」と指摘した。 7日のドバイ市場は金融局長の発言がドバイワールドと銀行団の債務見直し交渉に悪影響を与えるとの思惑から、銀行株や不動産株を中心に信用不安が再び台頭。ドバイ株は5.84%と大幅に反落した。アブダビ株もドバイの動きに引きずられる形で1.73%下落した。