ワシントン(CNN) 米国防総省は中国の軍事動向に関する年次報告書を議会に提出し、中国軍は同国隣接地域を越えた行動範囲と能力を引き続き拡大していると指摘した。 報告書では中国のこうした能力について、人道問題や海賊対策などプラス面の作用もあるが、それ以外の面では「パワーが及ぶ範囲の拡大」につながると分析している。 中国が自国の領土から離れた場所での軍事作戦能力維持に力を入れていることは、米軍にとって懸念事項だとしながらも、「中国が遠方で軍事力を維持できる能力は、現在のところ限定的」だとした。 米国から台湾への軍備品売却は引き続き中国との緊張関係をもたらし、両国の軍事関係の停止につながることもあったと述べている。 中国は世界有数の弾道ミサイルと巡航ミサイル計画を持ち、ミサイル防衛技術開発を進めているという。さらに懸念されることとして、中国が開発している射程距離900マイル以上の長距離対艦弾道ミ