両チームが球場を去る間際、秋山監督自らが落合監督に歩み寄っていった。お互いの健闘をたたえ合い、最後は握手をし、抱き合って別れた やはり、日本一はソフトバンクだったか。 日本シリーズを終えての感想である。 戦術、補強、スカウティング、育成、強化。全てにおいて、12球団の中で抜けていたといって間違いはない。 レギュラーシーズン全試合フル出場を果たした川崎宗則、本多雄一、松田宣浩の生え抜き選手がチームの顔となり、FA補強の内川聖一と細川亨が援護し、ベテランの小久保裕紀、松中信彦が精神的支柱となった。投手陣においても、和田毅、杉内俊哉ら生え抜き選手を中心に、ホールトン、ファルケンボーグの助っ人が機能。他球団でほぼ戦力外と同等だった金澤健人を再生させ、育成枠の山田大樹を育て上げた。適材適所で起用される選手と、起用に応える選手たちの活躍もあり、作戦面の見事さでも目立っていた。 とはいえ、シリーズ中の戦
![日本Sの流れを変えた、あの一瞬。ソフトバンクが中日に競り勝った理由。(氏原英明)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/44dc8ac9de746023f46104857ca7ecdf0a293ab3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2F0%2F-%2Fimg_f0617613b7538426f67c82738ea30695304167.jpg)