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ブックマーク / kuenishi.hatenadiary.jp (16)

  • Apache Mesos だよ〜 - kuenishi's blog

    これは、 Distributed computing (Apache Hadoop, Spark, ...) Advent Calendar 2016 - Qiita の13日目の記事である。 AMPLab発のなかでも屈指の地味さを誇る、データセンタースケジューラとかデータセンターOSと言われるソフトウェア、 Apache Mesos を紹介しよう。この記事も5分ほどで読めるはずだが、その5分が惜しい人は 忙しい人の5分で分かるMesos入門 - Mesos って何だ? をご覧いただきたい。はい、なんというか、非常にわかりやすい。要するに、Mesosを利用するプログラムはMesos APIを叩いていろんなタスクを分散環境で起動、管理できるようになっているわけだ。これ以上のMesosそのものの紹介はもうあちこちでされているので、ここでは違った角度から紹介したい。 他製品との比較 個人の感想

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  • Paxos-based replicationはEventually consistentではなくstrongly consistentである - kuenishi's blog

    ちょっと発言力のありそうな方がテクニカルに誤りを書かれていたので、ここでひっそりと訂正しておきたい。 このスライドの43ページ目に、 The problem with Paxos-based algorithm is that replications are eventual consistent. と、色付き文字で協調されて書かれている。このスライドで主張したいことの筋ではないが、Spannerの性能がよいこととは関係がなく、Paxosなどのレプリケーションと、トランザクションとの関係で誤解を広めそうなので指摘しておきたい。辻マサカリと言って差し支えないだろう。 PaxosはStrongly consistentであることがMade Simpleの論文で証明されている(Strongly consistentが何かはまた別の機会にここに書こうと思う)。ちょっと長いが引用しておこう。 T

    Paxos-based replicationはEventually consistentではなくstrongly consistentである - kuenishi's blog
  • 長時間作業するための快適そうなキーボードまとめ - kuenishi's blog

    学生時代は大学の情報センターにHHKBが常備され、研究室でも HHKB Pro2 をずっと使っていた。前職時代に手首に違和感を感じたこともあったが、今の職場で同僚が Kinesis を使っていたので 在宅勤務環境を整備した - kuenishi's blog の際に私も Kinesis を使うことにした。私自身特に肩凝りで悩んだことはなかったのだが、これで随分ラクになったものだ(騒音は大きくなったが)。さて山口君が ErgoDoxを購入して人生がバラ色になった - YAMAGUCHI::weblog のを皮切りに、某所で多くのキーボードが取り上げられた。私自身次のキーボードを買うまでに覚えておけるわけがないので、ここにそれをまとめておくことにする。 私自身は打鍵感に特に拘りはなくて、肩がある程度開くようになっていればそれなりに満足して使える。プログラムを書くことは多いけど、文字をタイプする

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  • 分散プログラミングモデルおよびデザインパターン - kuenishi's blog

    同名の某記事について。僕がタイトルから想像する期待を、なんだか意外な方向に裏切ってくれた記事であった。批判するだけではよくないので、同じタイトルで僕ならどういう話になるか…という話をしよう。絵のない長文だ覚悟して読め(ΦωΦ)フフフ…。 分散プログラミングモデル プログラミングモデルとはなんであろうか。 …CもJavaもMPIも登場していない1972年の論文を持ってこられてそれがオリジナルだみたいなこと言われてもえー…って感じで、Flynnの1972年の論文は並列計算やHPCの方面へ非常に大きな影響を与えていると思う。ただしそれはCPU内の話であって、時代が進むと共にたとえば牧野先生の日記「並列計算機のプログラミングモデル」で書かれているような議論につながるといえば繋がるには繋がるが、このレベルで計算を並列化する議論にしか応用できない。せいぜい、プログラミングモデルとひとくちにいっても様々

  • クラウド時代の分散データベースを支える技術の応用と進歩 - kuenishi's blog

    teespring.com 分散データベースというのは、それ単体でもとても難しい、データベースと、分散システム双方の技術の粋を結集して実現されるアプリケーションだ。これをサービスといったり、ミドルウェアといったりする場合もあるが、今回は技術を応用してつくったものという意図でアプリケーションと位置づけることにする。まあ古くて新しい問題で、死屍累々の世界でありながら、それでいて金の鉱脈でもある世界だ。イカのようなトピックを概説していくことで、近年の流れをメモしておきたい。 Pre-cloud era: クラウド以前の時代 BigTable, DynamoとCAP定理 MegaStore 研究: Calvin Jepsen: できたら☎してよ〜 Coordination free database Spanner: 何でもできるよ!! Kudu+Impala Next? クラウド以前の時代 Sy

  • Papers We Love というコミュニティ - kuenishi's blog

    第4回 システム系論文輪読会 - connpassが開催されると聞いて、思い出した話。日だと、○○読み会という形で、特定の国際会議の論文をうわぁーっと集中的に輪読するコミュニティはいくつかあるけど、ある分野なりをまとめて回し読みしようという試みはないように思うので、ここで Papers We Love というコミュニティを紹介しようと思う。 Papers We Love Too - October 2014 - YouTube 予め断っておくが、ぼくはまだ参加したことはないし、同僚がたまたまファウンダーの一人なので知っただけだ。これがなかなか面白い試みだ。 Papers We Love is a repository of academic computer science papers and a community who loves reading them. ということで、計算機

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  • Netflixのモダンなクラウドベースのプラットフォーム - kuenishi's blog

    生活リズムが乱れることがしばしばあって、たとえば遅くまでプログラミングの仕事やネットサーフィンをすると脳が興奮してなかなか寝付けない。もともと寝付きが悪くて、遠足の帰りのバスも一人だけずっと起きてるような子供だったのでまあ仕方がない。さらに歳のせいか、連続して睡眠できる時間が短くなり、パフォーマンスの低下につながることが多くなった。 そこで真人間を目指していくつか施策を打っているのだが、そのひとつが布団のなかでPodcastを聞くというものだ。これは @omo2009 さんがTwitterでLeslie Lamportのインタビューの話をしていて、聴いてみたら思っていたより面白かったのがきっかけである。 そういうわけで、ちょっと眠れなそうな夜には、イヤホンを寝室に持ち込んでこのIEEEのPodcastを聴くことにしている。他にもいくつかチャンネル登録しているものがあるのだけど、それはいい話

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  • Riak Meetup #5 を開催しました - kuenishi's blog

    Riak Meetup #5 を開催した。足掛け2年以上、ひっそり長く続いてよい感じだと思う。同日に今をときめく会社が開催するMackerel MeetupやSecure AWS Users Groupがあったりして参加人数を懸念していたが、それなりに濃い話がみんなとできて非常によかった。ぼくの発表スライドはこれ。 元ネタはこれ。細かい話もCSの話もすっ飛ばしてしまったけど、まあ仕方がない…。 川島さんの発表は、なんというか実世界の問題と戦うなあという話だった。マエショリェ… 南川さんの話は、なんというかまさに、これがCSの正しい使い方だぜ!という感じである。是非とも公開していただきたい

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  • Riak の運用とかについていくつか - kuenishi's blog

    Riak Meetup Tokyo #4 その後の運用の話という記事が出てきて、わりとカジュアルな運用の場合だとあれだけでも十分かもしれない。のだけど、当はもっといろんなことができて、いろんなことに対応できるのでその基的な扱い方や考え方をいま流行りのQiitaというやつにまとめてみた。 Riak での障害対応の手順 - Qiita ちなみに https のベンチマーク、 Riak では Erlang/OTP の crypto のSSLを使っているはずなので速いかといわれたらまあお察しください…という話かと思われる。

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  • ビッグデータ基盤技術勉強会で喋ってきた - kuenishi's blog

    研究会が設立されるとか、前からそういう流れになるとは聞いていたが、今日(11日)に開催されたビッグデータ基盤技術勉強会に参加して発表してきた。招待してくれた川島先生には感謝しかない。それにしてもあれ研究会じゃないの、ビッグデータとかいまさら冠するなんて、なんというダサいネーミングセンスなんだと思ってはいけない。世間がやっと俺たちに追い付いてきたんだから、ダサいと思ってはいけない。飽きたころに慣れたものをやめてサッサと次に行っていいのは式年遷宮だけだ。 ぼくの発表もなるべく復習に徹して、研究会だからなにか新しいことを言わなくてもいい、インダストリアル枠だしわかってることを解説していこうというスタンスで解説した。詳細を省いているところも、語弊があるところもあるがお許しいただきたい。 さて丸一日盛り上がってワイワイやった後に、吉祥寺で番の会があって、そこでまた(いつもの)いろんな人と話した。そ

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  • 日本のデータベース系のコミュニティ、なぜイマイチ盛り上がらないのか - kuenishi's blog

    11月の19,20日に開催されたWebDB Forumに参加してきた。カンファレンスそのものは、いろんな人に久しぶりに会えたり、ネット上でなんとなく知っていても話したことなかった人と話したり、意外な人の意外な一面をみることができたりと、とても楽しむことができた。立場としては所属している会社のスポンサー枠で参加して目的もあって発表もしてきたわけだが、いくつか思うところがあるのでここにまとめておきたい。 現実にアカデミックで起きていること WebDB Forumと銘打ってはいるものの、データベースに関する研究発表は非常に少ない。OSやネットワーク、システム系の研究と併せても、機械学習NLP、Webなどの技術に感心を持つ人は多く数で圧倒されている。体感では 90% だ。それをいえば別に VLDB や SIGMOD などのトップカンファレンスもデータベースの技術を直接扱うことは少ないし、データベ

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  • ラスベガスで開催されたRICON 2014に行ってきました - kuenishi's blog

    でもそうなのだが、アメリカでも分散システム専門で、しかもアカデミアと産業が両方出てくるカンファレンスはRICONを除いてほとんどない。確かに分散データベースに関するカンファレンスはアメリカではいくつかあるのだが、わりと商業的であったり、運用や実装に近い問題が多く分散システムの難しい側面にフォーカスされることはあまりない。 そんな素晴らしいカンファレンスが今年も開催されたので参加してきた。わたしが所属している会社が主催しているので、まあ主催者枠である。肝心のカンファレンスそのものは、アカデミアと運用事例、分散システムのエンジニアリングに関するはなしが同じくらいの割合でされていてまあ面白かった。圧巻はPeter Alvaroによる2日目のキーノート講演だった。 RICON keynote: outwards from the middle of the maze from palvaro

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  • 在宅勤務環境を整備した - kuenishi's blog

    2年前に一念発起して組んだマシンがあって、Core i7と32GBものRAMを節操無く積んでいたもののファンの音が気になるとか子供が邪魔をするとか、ディスプレイが小さいとか理由であまり使っていなかった。引越を機会に自分の仕事場がつくれそうなので、これを機会にデスクトップ環境をもう一度整備した。 ディスプレイ やはりこれが一番大切だろう。必須条件は解像度がいわゆる4Kあること。MacBook Proを使ってRetinaの美しさに慣れてしまった今、これまでの普通の液晶モニタでは何インチあっても意味がない。もともと液晶のサイズそのものではなく、解像度に興味があったので必然だ。当は海のむこうだと$500とかそういうレベルで変えるらしいのだが、日に住んでいるのでなんか出てるかなーと思ったらASUSからPB287QとIODATAからM4K281XBがそれぞれ出ていた。ぼくは海よりも深い理由からAS

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  • 遅ればせながら「「特許庁業務・システム最適化計画」の改定について」について - kuenishi's blog

    Slashdotでみた56億円返還の件で興味が湧いて調べていたら、 「特許庁業務・システム最適化計画」の改定についてというやつを見つけたので目を通してみた。一度失敗したプロジェクトをどう再出発させるのかということと、実社会に直接影響を与えるこのシステムがどういう風になっていくかに興味があるからだ。 28枚という短い文書だが、短いだけに情報が凝縮されていてとても面白い。リンクされているPDFの文書は、平成25年3月という、一作年度末に書かれたものであることがわかる。この文書は、改定前の失敗とかそういったことには一切触れない。おそらく改定前のものと比べながら読んだら非常に味わい深いものになること請け合いであるが、ここではとりあえず措くこととする。 まず、特許庁の業務は大きく分けて、受付発送、方式審査、実体審査、登録、公報発行、審判の6種類があること、そのために平成2年に世界で初めて電子化された

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  • 組織の発展段階におけるトレードオフの移行 - kuenishi's blog

    なんか昔の下書きが放置してあったので、頑張らないでなんか形にしてみよう。 初期:人が少ない 1〜4人 スピード重要 分業なし 自分から仕事を見つけられる人 組織の目標、レゾンデートルをビジネスモデルと一緒に構築していく 中期:人はまだ少ない 5〜20人 発展段階 ある程度の分業役割分担が必要 自分から仕事を見つけられる人 ビジネスモデルはある程度確立される 中長期:人は足りない 20人〜 中期ほどの速度ではないが発展 役割分担が明確になってくる あまり話したことない同僚がいる状態 上司・部下の関係が登場 →自分から仕事を見つけられる&上司による役割分担のマネジメント マネジメントの間で息が合っていればうまく動く 成熟期:トータルでは人は余るが局所的には人は足りない 数百人〜? 完璧な役割分担 20%のエース 60%の中堅層 20%の遊び層 マネジメントも多様化してくるので、組織の目標がかな

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  • カンファレンス行動規範 (Conference Code of Conduct) - kuenishi's blog

    Conference Code of Conductというものがある。邦訳では会議での行動規範となっているが、これだとちょっとサラリーマンの我々には分かりにくいから、今風の勉強会らしくカンファレンス行動規範と訳した。 詳しい内容はリンク先をみてもらいたい。これは、カンファレンス、勉強会、そのようなコミュニティの集まりにおいて全員が快適に時間を過ごすためのお約束だ。 外資の技術系の会社で働くようになってから分かったことだが、海外では参加者のプロファイルが多様なものになっており、それがコミュニティの多様性や活力になっていることが多い。大抵のカンファレンスではマイノリティが少なからず参加しており、それによって問題が起きたこともある。わずかな問題でもコミュニティの崩壊の可能性があり、全員が快適に時間を過ごすことに少なくない努力を払っている。これによって、多様なメンバーが安心してコミュニティに参加す

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