データベースで最も利用されるコマンドは,検索を実行する「SELECT」であろう。今回は,このSELECTコマンドを応用して,さまざまな検索結果を得る方法を紹介する。 本講座第3回「データベースの基本操作」では,SELECTコマンドの基本構文を紹介した。その構文は次の通りである。 SELECTコマンドはSQLコマンドの中でも最も複雑な文法を持つ。例えば,検索条件を絞って検索したり,複数のテーブルを組み合わせて検索したり,検索結果を並べ換えたりというように,さまざまな検索結果が得られる。このSELECTコマンドを自在に使えれば,効率よく検索できるわけだ。早速その方法を紹介していこう。 今回も,sampleデータベースを使いながら利用例を説明する。ただし,前回にaddressbookテーブルを作り直し,nycardテーブルを新しく作成したため,テーブル内にはデータが存在しない。そこで,双方のテー