トヨタ自動車が本社を置き、「企業城下町」として知られる愛知県豊田市は以前、挙母(ころも)市だったが、市商工会議所が1958年に「車のまち」を全国にアピールしたいとして名称変更の請願書を市へ提出。市の担当者によると、「当時は市を二分するほどの議論になった」というが、最終的には市議会の議決を経て、翌年に現在の名称になった。 奈良県天理市は、1954年、天理教が普及していた丹波市(たんばいち)町など3町3村が合併して誕生。天理教側は市の名称を「山辺(やまのべ)市」と提案したが、宗教都市として知名度を上げるため、あえて市名に「天理」の名を付けることになったという。