ウイルスを仕組んだフィッシングサイトを開設し、他人のIDやパスワードを入手してオンラインゲームに不正アクセスしたとして、神奈川県警が男女2人を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕することが23日、県警への取材でわかった。 2人はゲームで使うアイテム(道具)を売り、約100万円稼いだとみられる。ウイルス組み込み型フィッシングサイトを使った不正アクセス事件の摘発は初めて。 捜査関係者によると、逮捕するのは、川崎市、会社員の男(29)と、東京都足立区、医療事務員の女(39)。2人は4月、神奈川や大阪など8道府県の男女約10人のIDとパスワードを不正に入手し、オンラインゲームに接続した疑い。 2人はネットで知り合い、ゲームのキャラクターの能力を高めるソフトが無料でダウンロードできるサイトを開設。ダウンロードするとウイルスに感染し、利用者がゲームで使うパスワードなどが男に自動送信されるようになっていた。