「現代は『新しい資本の時代』だ」と主張するのは、『これからのお金持ちの教科書』(加谷珪一著、CCCメディアハウス)の著者。つまり、誰もがすぐインターネットに接続できる環境が整った結果、仕事に必要なあらゆるリソースをネット上で手に入れることができるようになり、その結果として、すべてのプロセスをネット上で完結できる可能性が見えてきたということ。 そうした方向性は、集団行動を基本としていた日本のビジネス環境に大きな変化をもたらすだろうともいいます。そしてもうひとつ目を向けておきたいのは、こうした変化が「お金を稼ぐ」という概念にも影響するという考え方です。 これまでの時代には、お金持ちになれる人といえば、起業家か投資家と相場は決まっていた。(中略)だが新しい資本の時代には、事業者と消費者の区別は曖昧になる。インターネットを使って不特定多数の人が仕事を請け負えるようになるため、これまで「消費者」だっ