現在34歳のぼくがプロゲーマーを志したのは、高校1年生のころだった。時は1998年、SONY『プレイステーション』と熾烈な争いを繰り広げたSEGAの『セガサターン』が敗北し、王座を奪還すべく開発された後継機『ドリームキャスト』が産声を挙げた年だ。 当時のテレビゲーム業界における技術革新は凄まじいものがあった。ゲームセンターで遊ぶことができるビデオゲームを『アーケード』と呼ぶことがあるが、このアーケードゲームを家庭用のゲーム機で完全再現することは、技術的な問題で長らく難しいとされてきた。 しかし、セガサターンでは遂にアーケードに肉薄するクオリティを再現することが可能となり、その後継機であるドリームキャストはアーケードを超えてしまうレベルにまで登りつめた。根っからのアーケード格闘ゲーマーだったぼくは、この頃から本格的にプロゲーマーを志すようになった。 欧米や韓国といったプロゲーマー先進国にかな